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【J2:第13節 甲府 vs 山形 レポート】甲府が先制するも、山形が土壇場で引き分けに持ち込む。(05.05.21)

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5月21日(土) 2005 J2リーグ戦 第13節
甲府 1 - 1 山形 (14:04/小瀬/4,903人)
得点者:'68 バレー(甲府)、'84 林晃平(山形)
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勝ち点2差で、2位と5位に順位が離れている山形と甲府。立ち上がりは、甲府が左サイドから石原が積極的に仕掛けてチャンスを作っていった。21分にはバレーが山形ディフェンスのミスを突いてシュートを放つ。このシュートは外れたが、甲府はその攻撃力を見せ付けた。ただ、バレーを使うという意味では攻撃力を見せたが、バレーとの他の選手のコンビネーションという点では十分とはいえなかった。対する山形は阿部が先発して注目を集めた。阿部(桐蔭学園)と原(市立船橋)の高校サッカーのスターFWコンビは豊かな運動量で甲府ディフェンスに切れ込んでいくが、決定的なチャンスは多くなかった。そして、原は38分に負傷退場してしまう。結局、双方ともにラストパスの精度が足りない前半の攻防になった。

後半の注目は、どちらが正確なラストパスを出せるのかがポイントになると思われた。しかし、最初のゴールはミスから生まれた。甲府ディフェンスの池端がバレーに出したロングパスに対して、山形ディフェンスは完全に裏を取られた。正確なラストパスという見方もできるが、山形は2人でバレーをマークする形で、マークが曖昧だった。その曖昧さが裏を許すミスに繋がった。池端のパスを胸でトラップしたバレーは右足でゴールを決めて甲府が遂にリード。しかし、今度はリードされた山形の積極性が強くなり、甲府は防戦一方になる。甲府は中盤でボールを奪われるミスを繰り返し、山形にカウンターのチャンスをプレゼント。GK鶴田の好セーブとディフェンスラインの最後の踏ん張りでなんとか防ぎきろうとするが、しかし、84分にクリアボールを拾った永井が、素晴らしいパスで根本の頭に合わす。そして、根本が落としたボールを林がトラップ。甲府ディフェンスのプレッシャーがきついペナルティエリア内だったが、林はボールを浮かして甲府ディフェンダーをかわして、右足で甲府のゴールネットを揺らした。林の技術も素晴らしかったが、きっかけを作った永井の素晴らしいパスが山形を敗戦から救った。

試合後の記者会見では両監督ともに、ある程度納得の引き分けであるという趣旨の話をした。ただ、サポーターから見れば、追いつかれた甲府の方が悔しい引き分けであることは明らか。甲府のディフェンス陣には、まだまだ守りきる集中力と強さが無いといえる。また、山形の阿部が「甲府のディフェンスはバランスよく守っていたが、後ろからガンガン(プレッシャーをかけて)来ないからやりやすかった」と言うように、甘さがある。攻撃に関しては、長谷川とバレーの動き出しのスピードの違いが大きく、コンビネーションでシュートまで持っていくシーンが少ない。長谷川は確かに速いのだが、バレーをくさびとして活かすには、バレーに当てたボールを受けるための中盤からの押し上げが必要だ。得点力を上げるためには、長谷川とバレーの関係、中盤とバレーの関係に修正が必要だ。

2005.05.21 Reported by 松尾潤

以上
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