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【ヤマザキナビスコカップ:第4節 名古屋 vs 鹿島 レポート】自らのゴールで有終の美を飾ったマルケス。集中力を切らさず1点を守りきった名古屋が鹿島を下す。(05.05.28)

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5月28日(土) 2005 ヤマザキナビスコカップ 第4節
名古屋 1 - 0 鹿島 (13:34/瑞穂陸/7,913人)
得点者:'4 マルケス(名古屋)
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今日の名古屋は気合いが違った。ブラジルの名門・アトレチコミネイロに移籍の決まったマルケスの、ラストゲームだったからだ。しかも、ホームでの試合。2年間、チームのために貢献してくれた彼を、絶対に勝利で送り出さなければ…。そんな思いがひしひしと伝わってくる内容だった。

名古屋は、日本代表の楢崎、U-20日本代表のMF本田、大事をとってケガの具合をみている北朝鮮代表のMF安を欠きながらも、左サイドの中谷が、5/1浦和戦以来5試合ぶりの復帰。マルケスとの相性がいいことで知られているため、中谷の復帰はマルケスのゴールと勝利を呼び込むのではと期待させるのに十分な材料だった。

ピッチに入ると、選手たちはそれぞれマルケスの肩を抱き、気合いを入れた。そして序盤からペースを握り、4分、中村のCKからマルケスが頭で合わせて先制。いきなり魅せたマルケスのゴールは、名古屋の選手たちにとって大きな意味を持ったに違いない。試合が進むにつれ、集中力は高まる一方。中谷をはじめ、中村、クライトン、山口、ルーキーの須藤ら中盤の選手が中心となり、なんとか追加点をと積極的に攻撃を仕掛ける。守備でも、早いプレスとカバーリングで、鹿島の攻撃の目を摘んでいく。「みんなモチベーションが高かった。マルケスの最後の試合ということで、勝とうという気持ちが強かった」(中谷選手)、「マルケスのこともあり、みんな試合前から気合いが入っていた。ゲームコントロールができていたし、要所要所で自分のやるべきプレーが最後までできていた」(中村選手)とのコメント通り、先週までとは、まるで別のチームかと思えるほどの試合運び。マルケスも彼らしいプレーで見せ場を何度も作り、ファンを魅了した。そして最後まで気合いと集中力を切らさなかった名古屋は、マルケスの『最後のゴール』を守りきった。

「チャンスを決められなかったのが敗因。チャンスはうちのほうがあった。勝てる試合だった」と、鹿島のMF新井場がふり返るように、前節の大分戦に続き、今日も決定力に泣いた鹿島。もちろん、日本代表に3人、柱の外国人選手2人がケガと、「手探り状態のチーム」(トニーニョ セレーゾ監督)でナビスコカップを戦っている状況ではある。しかし、シュート16本、直接FK25本など、名古屋を大きく上回るチャンスを作りながらも、フィニッシュまで持っていけなかったのは、若手攻撃陣の今後の課題だろう。

あと2連勝しなければ予選リーグ突破が難しくなった鹿島。勝ち点3をもぎ取ったものの、変わらず予選リーグ突破が難しいうえに、攻撃の要・マルケスがいなくなる痛手を抱える名古屋。しかし、マルケスに花道を作って見送ることができた名古屋のほうが、ナビスコカップ残り2戦に、明るい道を見いだせたのではないだろうか。


以上

2005.05.28 Reported by 茂木美佐子
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