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【ヤマザキナビスコカップ:第4節 柏 vs 千葉 レポート】ペナルティエリア内でミスが出た柏。千葉が5得点で今季の千葉ダービー初勝利を挙げる。(05.05.28)

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5月28日(土) 2005 ヤマザキナビスコカップ 第4節
柏 1 - 5 千葉 (15:01/柏/7,134人)
得点者:'16 林丈統(千葉)、'27 巻誠一郎(千葉)、'29 宇野沢祐次(柏)、'33 斎藤大輔(千葉)、'55 ポペスク(千葉)、'56 林丈統(千葉)
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 今シーズンの対戦(ちばぎんカップ、リーグ戦、ナビスコカップ)では2勝1分。柏にとっては相性のいいはずの千葉ダービーだったが、結果は1−5の大敗となってしまった。
 
 DF近藤直也が負傷中ということもあり、小林亮、中澤聡太、薩川了洋の3バックで臨んだ柏。9分には千葉の中盤の隙を突いてMF大野敏隆がミドルシュートを放つなど、序盤は拮抗した展開だった。だが、中盤では相手に厳しく体を寄せるディフェンスを見せていたにも関わらず、16分にはMF坂本將貴のスルーパスを受けたFW林丈統をフリーにしてしまう。5試合連続無得点の柏にとって、ミスからの先制点献上は痛かった。さらに27分にはFKのボールをクリアミスして、こぼれ球をFW巻誠一郎に決められてしまった。
 それでもなお柏の選手たちの闘志は衰えなかった。2失点目を喫した2分後、今度は千葉のDFのクリアミスからFW宇野沢祐次のゴールが生まれる。「体を張ったプレーをペナルティエリア内で期待していた」(早野宏史監督)という宇野沢の、なんとかゴールを狙おうという執念が形になったゴールといってもよかった。
 
 1ヶ月ぶりとなる得点で波に乗るかと思われた柏だったが、ここ4試合は2失点以上がなかった守備でまたミスが出てしまう。33分、CKをDF結城耕造がヘッドで折り返したボールをクリアしきれず、DF斎藤大輔にゴールを許して1−3。結果的にこの3失点目が与えたダメージは大きかった。
 早野監督は次々と選手を代えて打開を図ったが、千葉の選手の動きを止めることができず、さらに2失点。柏はMF小林祐三がU−20日本代表合宿で不在に加え、MF明神智和が負傷から復帰できず、MFリカルジーニョも負傷欠場して中盤の構成に苦しんだことも影響した。シュート数は柏が13本に対して千葉が14本と互角だったが、スコアは1−5。千葉の守備を崩しきれず、またもや決定力不足を露呈してしまった。
 FW安永聡太郎は「うちの悪いところは、顔を上げるまで誰も動き出さないところ」と嘆いたが、ときおり見せたスペースへ選手が走りこんでパスをつないでいく攻撃を徹底しきれなかった。FW玉田圭司が日本代表への招集で不在だったこともあり、失点への恐怖感もあったのか、前へ出て行く動きにスピードと量が足りないため、千葉にパスをカットされる場面もあった。
 
 千葉は追加点を取るという前節の課題を5得点という結果で解消した。柏のミスを見逃さず得点を挙げたことは評価できるが、斎藤の言葉を借りれば「毎試合、そんなに得点できるわけではない」。前述の大野だけでなくMFクレーベルなどにもミドルシュートを打たせてしまったり、サイドの突破を許してしまったりした場面があったように、ともすれば失点を招きかねない守備の甘さもかいま見られた。だが、試合後の選手たちはそれぞれが反省点や修正すべき点を言葉にしていた。次節に向けて気の緩みはないようだ。
 
 不満がたまっていた柏サポーターがスタンドを去ったのは、試合終了から2時間後だった。確かに試合後にはブーイングも起こったが、5失点してもなお試合中のサポーターは「俺たちがついてる」と歌って、応援することをやめなかった。宇野沢が取った『1点』をどのようにつなげるか。次節は柏にとって重要な一戦となる。


以上

2005.05.28 Reported by 赤沼圭子
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