JUVENTUS JAPAN TOUR 2005
SKYLINE Performance .Art.Cup
横浜FM 0-1 ユベントス
得点者:42’アレッサンドロ・デルピエロ(ユベントス)
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「前半の30分間は何もなかった」記者会見で岡田監督も認めたように、前半はユベントスの個々の強さの前に横浜FMはやりたいことをさせてもらえなかった。象徴的なのがスローインの相違だろう。横浜FMは受け手がタイミングを合わせてからフリーになる局面を作ってボールをもらい、ダイレクトに投げ入れた選手に戻して、前方にキック。これに対し、ユベントスは、とりあえず投げて渡せばマーカーを背負いながらもキープができている。
キックオフ直後から、ユベントスのボールキープが上回る。2分には早くもファーストシュート。デルピエロの巧みなキープからネドベドが右足で放つ。横浜FMは、いつものように、ゆっくりしたビルドアップから、前線に送ってスピードアップを狙うが、ポイントとなるトップでのボールの収まりがない。ユベントスのディフェンスのつぶしは何気ないがハードで磐石。ここでの劣勢が横浜FMに中盤からの余裕のなさをもたらす。1対1の場面でボールを奪われ、また囲まれて失いアタックを受ける苦しい展開。というよりユベントスのリズムはさすがというべきか。
17分、18分と前線にボールを入れると、きっちりシュートで攻撃を終結。21分にはデルピエロからトレゼゲのホットライン。デルピエロがキープして前線に送ったパスをトレゼゲが走って左足で流す。ボールはわずかに右に外れた。24分にもパス一本から、デルピエロが短くキープしてシュート。正面だったが得点を予感させる流れだった。そして42分にゴールが生まれる。左からのクロスをゴール前で競ってこぼれる。これを詰めていたのがデルピエロ。左足できっちりと押し込んだ。
後半、横浜FMが仕掛ける。49分のドゥトラのフリーキック。52分の坂田のドリブルシュート、54分のドゥトラのクロスと連続してのアタック。だがユベントス守備陣はあわてない。56分には、この3度の攻撃を逆転するようなオフェンスをお返し。右サイドをカポがパワフルにドリブルしリターンパスからシュート。その2分後、横浜FMに好機が訪れた。左、山瀬(功)のクロス。ゴール前の久保がフリーでヘディングシュートを合わせたがスピードもコースも十分ではなかった。それから、ややユベントスはパワーダウン。だが、これもアドバンテージを意識しつつだろう。66分にはカウンター。デルピエロからトレゼゲ、ネドベドがダイレクトでシュートまでつなげる。横浜FMはロスタイムに連続してのセットプレーで懸命に攻めるもゴール前の分厚い壁を突き破れず、タイムアップ。
ネドベドの運動量と切れ味、デルピエロのキープとドリブルなど・・・。フレンドリーマッチではあっても、ユベントスはしっかり見せるべきものは見せた。対する横浜FMで気を吐いたのは松田。3分にデルピエロをストップしたスライディングタックル、40分のトレゼゲのフリーでのシュートに寄せてブロックしたスピードは素晴らしかった。また「すべてに負けていた。しかし見習うべき点がいくつもある」と話す田中隼にとって、おそらくきょうは最高の刺激を受けたはず。Jクラブが強いチーム、レベルの高い相手と戦う意義は、決して小さくない。
以上
2005.06.02 Reported by 池田博人
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