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【ヤマザキナビスコカップ:第5節 大宮 vs 浦和 プレビュー】再び迎えた「さいたまダービー」。貪欲な浦和の攻撃力を、進化を遂げる大宮の守備力がいかに封じるか。(05.06.04)

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6月4日(土)ヤマザキナビスコカップ 第5節 大宮 vs 浦和(15:00KICK OFF/埼玉)
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 今シーズン2度目のさいたまダービーを、大宮ホームで迎える。ヤマザキナビスコカップはここまで4戦全勝で、決勝トーナメント進出をほぼ手中に収めている浦和だが、4年連続のファイナル進出に向けてここでの負けは許されない。対する大宮も、勝てば各グループ2位の中から上位2チームが進める決勝トーナメント進出が見えてくる。ダービーならずとも、互いにモチベーションは高く、好ゲームは必至だ。

 現在の大宮は「完全なるJ1仕様」に向けて、変貌を遂げつつある。三浦監督が選択したのは4−3−1−2の3ボランチシステム。藤本をトップ下に配してくさびになり、2トップに絡んで積極果敢に前線へと飛び出す。その藤本が前を向いたときが、チャンスの兆し。象徴的だったのが、前節新潟戦の得点シーンだ。クリスティアンがゴール前で反転しながらシュートしたこぼれ球に反応し、1.5列目から走り込んだ藤本が、鮮やかなループでGKの頭上を射抜いた。
 
 課題はミドルシュートによる失点が目立つこと。3ボランチにしたことで自陣バイタルエリアに与えるスペースの密度を高めたが、最終ラインが下がってしまえば均衡が崩れてしまう。前々節・新潟戦による失点も、その一瞬の隙を突かれたものだった。前節・神戸は徹底したマンツーマン・ディフェンスでエメルソン、田中達の2トップを封じ込めた。ゾーン・ディフェンスを敷く大宮は、最終ラインとボランチのバランスをいかに保てるか。浦和戦のポイントは、やはり大宮の守備にあると言えよう。

 浦和はアルパイを出場停止で欠くものの、前節の神戸戦に比べて大きな変動はない。闘莉王の故障欠場に加えて、日本代表に招集されている三都主と坪井の不在など不安材料は少なくないが、層の厚さがそれを解消している。攻撃の連係がフィットし、ゴールへの貪欲な姿勢を崩さないことも、浦和の強みだ。
 神戸戦では途中出場の岡野が流れを変え、スコアレスドロー目前にしてエメルソンのゴールでナビスコカップ4連勝を決めた。31日に行われたハンブルガーSVとのプレシーズンマッチでも、若手を積極的に起用するなど感触をつかんでいる。大宮戦に勝つか引き分ければ決勝トーナメント進出が決まるだけに、大崩れはなさそうだ。

 3月26日・ナビスコカップ予選リーグ2節での対戦は、田中達、エメルソンの両エースによる得点で、2−1とした浦和に軍配が上がった。だが、大宮はアウェーの雰囲気を味わいながらも、後半の主導権を握った。冨田のゴールで1点差に迫り、その後も幾度となく好機を見出した。J2で培ってきた守備力に手ごたえを感じたのもこの試合である。
 現在、リーグ戦を5勝2分け5敗と5分の成績を残している大宮だが、勝ちと負けを繰り返しており今が正念場。再びめぐってきたこのさいたまダービーを、7月に迎えるリーグ戦再開への試金石にしたい。


以上

2005.06.02 Reported by 岩本勝暁
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