6月4日(土) 2005 ヤマザキナビスコカップ 第5節
鹿島 3 - 3 清水 (15:00/カシマ/9,662人)
得点者:'4 岩政大樹(鹿島)、'15 岩政大樹(鹿島)、'28 チェテウク(清水)、'42 興梠慎三(鹿島)、'50 久保山由清(清水)、'73 チョジェジン(清水)
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試合開始から攻勢に出たのは、是が非でも勝利が欲しいホームの鹿島だった。モチベーションそのままに4分、15分と中後のCKを岩政がヘディングであわせ、開始15分で2点のリードを奪う。
ここ3試合勝ちがない鹿島は勝利へ向けて、これ以上ないアドバンテージを手に入れた。しかし、予選リーグ首位、3連勝中の清水も黙ってはいない。チョ・ジェジン、チェ・テウクのコリアンデュオを中心に鹿島ゴールへ襲いかかる。28分、ペナルティエリア内でクリアボールのこぼれ球を拾ったチェが右足を豪快に振りぬき1点差に詰め寄ると、なおもチェのドリブル突破、チョのポストプレーに活路を見出した。鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督はたまらず、右サイドバックの中後と左サイドバック内田のポジションを入れ替え、チェを止めにかかる。それが奏効し、清水の攻撃が衰えた束の間、ボランチ阿部のピンポイントクロスに興梠が頭で合わせ、鹿島の2点リードで前半を終えた。
ハーフタイムを挟み、動いたのが清水の長谷川監督。後半開始から村松を下げ高木純平を、ロジェーリオに代えて杉山を投入する。それにともないシステムを4−4−2から4−5−1へチェンジ。
すると前半は鳴りを潜めていた久保山が、トップ下の位置で輝き始める。1トップのチョの周囲を動き回り、鹿島ディフェンスに亀裂を入れる。右サイドからは代わって入った高木純がキレのあるドリブルでチャンスメイク。高木純が中央に切れこめば、タッチライン際を市川が駆け上がる。50分には高木純のスルーパスに反応した久保山がGK曽ヶ端との1対1を冷静に処理し、ふたたび1点差に詰め寄る。73分には高木純のクロスにチョがヘディングシュート。スコアを3-3の振り出しに戻した。
鹿島のセレーゾ監督は同点に追いつかれた直後、中島、山本、後藤と立て続けに交代のカードを切るもののゴールは奪えず。「このままのスコアでいいと思った」(長谷川監督)と試合の勢いを削ぎにかかった老獪な清水の前に沈黙、勝ち点1を分け合った。
試合後、2点のリードを守りきれなかったことについて、鹿島の選手たちは要因を力なく語った。「僕と田代くんのところでボールが落ち着かなかった」(興梠)。「パスの収まりどころがなく、早いペースでキツイ試合になってしまった」(岩政)。
相手からボールを奪い、いざ攻めに出る段階で失ってしまう。結果的に最終ラインからのクリアボールが多くなり、精度を欠いたボールを収めるのは困難に拍車をかけた。内田が言う。「攻められていたからツラいのではなく、ボールを奪って前にパスを出したときにほんのちょっとの時間、たとえば態勢を立て直すとか、その時間を稼ぐことができなかったことが、後半タフな展開になってしまった原因だと思う」。セレーゾ監督はその状態を「試合経験のなさ」あるいは「(若手選手たちが)実戦から遠ざかっていたことによる疲労の蓄積」と端的に表した。
同グループのC大阪対名古屋が引き分けに終わったため、鹿島は勝ち点5で3位につけている。次節は、2位のC大阪とアウェイでの直接対決が待っている。これに勝てば、他のグループの結果次第では決勝トーナメント進出の望みも…。試合前、バックスタンド中段に鹿島サポーターが掲げた「俺達はあきらめてない」との横断幕を地で行く展開となった。まだ終わってはいない。スタメン平均年齢が23.27歳と若い選手たちにとって、今日の試合が「良薬は口に苦し」となることを期待したい。
以上
2005.06.04 Reported by 鈴木智之
J’s GOALニュース
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