6月11日(土)ヤマザキナビスコカップ 第6節 東京V vs G大阪(19:00KICK OFF/味スタ)
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ナビスコ最終戦、東京Vは負ければ敗退、仮に勝ったとしても決勝トーナメントに行けるかどうかは周りの動向次第と、非常に厳しい状態にある。この、勝利が絶対に必要な状況で迎える相手はG大阪。アルディレス監督にとっては思い出したくないチーム名であろうが、ここを乗り越えなければ東京Vの視界は開けない。
東京Vは今、チームとして難しい局面を迎えているが、その原因を作ったのがG大阪である。5月21日、ナビスコ第3節で東京VはG大阪と対戦し、大量5失点を喫した。その試合では、立ち上がりに激しい猛攻をくらったが、その凄惨なシーンが「早く忘れたい30分間」と振り返ったアルディレス監督のなかに強烈な何かを残してしまった。
その影響は続く広島戦で見られ、指揮官はDFラインにとにかく下がって対応することを求めた。ただ、具体的なトレーニングも行なわず、ぶっつけ本番で臨んだシステムではうまく機能するはずもなく、この日ラインを統率した戸川の「あれでは1-0がやっと」というコメントが試合を語っていた。そして前回の川崎F戦では、相手のエース・ジュニーニョに戸田がマンマークに付き、攻撃が持ち味の左サイドバック相馬はスペースの潰し役を担い、ほかの選手もカバーに奔走した。結果、東京Vの持ち味である中盤のパスワークは鳴りを潜め、前線に放り込むだけの単調なサッカーになった。「選手たちは自信を失っている」とアルディレス監督は言うが、ここ2試合を見れば、それは指揮官の方にこそ当てはまる言葉かもしれない。
兎にも角にも、自信を取り戻すには勝利が必要である。相手がG大阪というのは厳しいが、逆に不振の元凶となったチームを叩くことができれば、一気に勢いが付くだろう。監督、選手たちが、自らの方向性を確認する絶好の機会でもある。エース・ワシントンが川崎F戦で右すねを故障し、この試合を欠場するのは痛いが、選手たちにはこれをいいキッカケと捉えるぐらいの気構えが欲しい。これまではワシントンに頼る傾向があり、ある程度の結果が出ていることで、広島戦後にはアルディレス監督もその方が効果的ならばシンプルな戦い方に改める可能性も示唆していた。選手たちがパスサッカーを続けるためには、その方向性が間違っていないことを証明しなければならない。成果を出せないでいると、ワシントンに放り込むだけのチームに成り下がるかもしれないのだ。平本が出場停止明けで帰ってくるし、川崎戦で先発した町田も打点の高いヘッドで存在感を示すなど、駒は十分揃っている。東京Vにとってこの試合は、ナビスコ予選突破以上の大きな分岐点になるかもしれない。
対するG大阪はすでに決勝トーナメント進出を決めており、気持ちの面では余裕を持って臨める。依然として宮本、遠藤、大黒をA代表で欠き、家長もU-20代表でいないが、ここまでナビスコカップを戦ってきた布陣で勝ち上がってきただけに別段問題はないだろう。ただ、ナビスコカップで気を吐き、西野監督の信頼を取り戻していた吉原が左臀部筋損傷、前田が右膝前十字靭帯断裂、三木が左足部捻挫とここへ来てFWの選手離脱が続いているのが気になるところ。
ある程度のテストが許されるこの試合で西野監督が取り組むべき優先課題は、やはり守備の整備だろう。ここまで圧倒的な攻撃力を誇る一方、守備では多くの問題を抱え、リードを奪っても気が付いたら接戦というのが「慢性病」と化している。エンターテインメントとしては成立するが、勝負の面で見ればやはり安定感を欠くということになる。失点11は各グループ首位の成績と見比べると、2倍近く取られている計算になり、全体で見ても最下位の数字(12)とほぼ変わらないという有様だ。決勝トーナメントで勝ち抜いていくことを考えるならば、守備の向上は早急に手を尽くすべき問題。リーグ戦を含め、これからの戦いで好成績を収めるためにも、この試合では勝利を目指しつつも今後に有用なデータを採取したいところだ。
以上
2005.06.10 Reported by 神谷 正明
J’s GOALニュース
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