●FIFAワールドユース選手権オランダ
6月15日(水)24:30キックオフ(日本時間)/オランダ・ケルクラーデ
U-20日本代表 vs U-20ベナン代表
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第2戦ベナン戦の2日前。オランダ戦の前と同じく、試合日と同じような時間に行動するというシミュレーションのため、キックオフに合わせて17:30(現地時間)から練習を行った。
平日にもかかわらず多くのギャラリーが訪れるのはいつもの通り。クラブハウスというか(カフェというか)には、仕事帰りの人々が訪れ、一杯やりながらU-20日本代表のプレーに注目している。
練習内容は、30分ハーフの紅白戦。ベナン戦に臨むメンバーチェック、ベナンの2トップに対応するため3-5-2の従来通りのシステムで確認を行った。
先発が予想されるビブス組に入ったのは
GK:西川(大分)
DF:柳楽(福岡)、増嶋(F東京)、水本(千葉)
MF:中村(福岡)、家長(G大阪)、小林(柏)、梶山(F東京)、兵藤(早稲田大)
FW:平山(筑波大)、カレン(磐田)
注目はなんといっても梶山(F東京)だ。この日は前半のうちに水野(千葉)と交代したため「調子悪いと思われたんじゃないですかね?」と自分の先発には半信半疑。ただ、オランダ戦で本田が相手中盤に戸惑いボールを失い気味だった点を修正しつつ、兵藤(早稲田大)をトップ下で起用するとすれば梶山をボランチに投入したいはず。足下の技術があり、なおかつ少ない振りから放つ強烈なミドル、ロングシュートはやはり魅力。「世界を相手にした時に、流れなんて関係ない。一発でやられてしまうんだから」と大熊監督は常々口にする。オランダ戦でのクインシーしかり。流れではなく、個の能力でやられてしまうことがなによりの恐怖だ。
このことを逆に考えれば、個の力で打開できる能力を持った梶山は「何かしてくれるに違いない」という期待を抱かせる存在なのだ。
また、彼が入ることによって、中盤でボールを失わず攻めることが可能になる。平山(筑波大)、兵藤ら攻撃陣がその手応えを口にしているのが何よりの証拠。早い時間帯にはロングボールを前線に蹴り込むことは、このチームでなくてもやっていること。ただ、「平山頼み」しか攻め手がないというのではその魅力も半減だ。ここ3試合(壮行試合カメルーン戦、チリ戦、ワールドユース初戦オランダ戦)、セットプレーからの得点しかないことを考えると、バリエーションが増えることは勝利への道しるべとなるのではないだろうか。
先発FWはカレン(磐田)が有力だが、森本(東京V)、前田(広島)ともにキレを見せており、途中出場での働きを期待したい。ともに相手が疲れた後半に出場して「つっかけていく」タイプ。特に前田は12日、苔口(C大阪)とマンツーマンでディフェンスのトレーニングをしており、それを大熊監督が直接指導していた。これな、ベナン戦に向けた期待の表れ、と取ることができるかもしれない。
対戦相手のベナンについて、壮行試合で来日したカメルーン監督は「サッカー新興国で、私はよく知らない」と答えたが、フランス人のセルジュデベス監督の下、フランスリーグに選手を多く送り込んでいる。近年の躍進は目覚ましく、A代表は昨年、アフリカネーションズカップで4位に食い込んだ。
ワールドユースのアフリカ予選では、優勝したエジプトに準決勝で敗れるも3位決定戦でモロッコを下して出場権を獲得。基本システムは4-4-2で、注目はアフリカ予選で4得点を決めているFWアブーマイガ。フランスのUSクレテイルに所属する彼のフィジカルの強さとゴール前の落ち着きから放たれる豪快弾には要注意だ。
ただ、初戦で得た経験値は明らかに日本の方が上。開催国・オランダとの対戦、セレモニーでの興奮度、満員の19,500人の大観衆の熱気、オレンジに染まる観客席…。敗れはしたものの、大いなる財産を得たU-20日本代表。それに対して、日本対オランダ戦の前座試合の様相さえ呈していたベナン対オーストラリア戦。引いて守ってカウンターというオーストラリアに対し、1-1の引き分けだったベナン。アフリカ勢特有のスピードはあるが、U-20日本代表は初戦のオランダ戦でクインシーという「未体験(大熊監督)」のスピードある選手とマッチアップした経験値もある。
1試合目を終えてのグループAの順位表は以下のとおり。
1位:オランダ 勝ち点3 得失点差+1
2位:ベナン 勝ち点1 得失点差0
2位:オーストラリア 勝ち点1 得失点差0
4位:日本 勝ち点0 得失点差-1
ベナン戦に敗れれば、決勝トーナメント進出は厳しくなる。初戦の敗戦を糧にして進めるのか。ここが勝負どころだ。
以上
2005.06.14 Reported by 了戒美子
J’s GOALニュース
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