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【J2:第17節 徳島 vs 京都 レポート】首位京都が見せたしたたかな勝利。徳島は守備面で安定するも、攻撃面で課題を露呈(05.06.18)

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6月18日(土) 2005 J2リーグ戦 第17節
徳島 1 - 2 京都 (14:04/鳴門/4,615人)
得点者:'4 羽地登志晃(徳島)、'47 田原豊(京都)、'52 田原豊(京都)
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1-2でアウェイ京都が逆転勝利を収めた。が、今日の一戦をひと言で表せば、『内容は徳島、結果は京都』と言えるだろう。首位京都から金星を奪っていても不思議でないほどの充実した内容だっただけに、徳島には悔しさの残る結果となってしまった。
しかし、逆に考えれば、それが9位に甘んじる徳島と首位を独走する京都の『差』なのかもしれない。決していいとは言えない出来であっても、結果だけは相手に渡さない。それが、首位京都の、首位たる所以であるようにも感じられた。

試合は開始直後の4分、徳島がいきなりの先制。右サイドゴールライン際で粘ったMF伊藤が中央へグラウンダーで折り返し、それをゴール前に詰めていたFW羽地が落ち着いて沈めた。何か京都の選手たちがまだ試合に入り切っていないように見えた矢先の鮮やかな先制パンチであった。
そして、そのゴールを機に、徳島が徐々に試合の主導権を握り始める。まず守備面では、しっかりと前線から京都のパス回しを追い込み、狙い所では2人で挟み込んでボールを奪う。ピッチ上の選手全員が連動した動きを見せるその守備は、前節、前々節に続き安定感に溢れるものであった。
また、攻撃でも効果的なカウンターアタックを展開。早いフィードで京都の最終ライン裏へボールを送り、FWの羽地と小山がたびたび抜け出して決定的なチャンスを迎える。また、時おり得意のサイド攻撃も織りまぜ、京都を突き放す追加点も時間の問題のように思われるほどの展開を披露した。

逆に京都は、まさかの時間帯の予期せぬ失点の影響か、本来のスピーディーな細かい組み立てが見られずロングボールが目立つ攻撃に。徳島ゴール前までは迫るものの、なかなか決定的シーンまでには至らない。30分には徳島のゴールネットを揺らしたが、これはシュートを放ったアレモンの飛び出しが一瞬早くオフサイドの判定。
しかし攻撃面では苦戦しながらも、守備はその後踏ん張りを見せた。チャンスは作られたが追加点までは許さず、前半を何とか1失点で凌ぎ切った。

結果から見ると、この前半にこれ以上スコアを動かせなかったことが、徳島の今日の運命を決める大きなポイントとなったように思われる。
そして迎えた後半。徳島には思いもよらない事態が待ち受けていた。開始からわずか7分間でリードをひっくり返されてしまう。1点目は2分、京都MF星にフラットな最終ラインの間へボールを通され、それをFW田原に押し込まれた。ゴールをアシストした星が試合後に「ハーフタイムに、あのスペースを使おうと話した」と語ったが、京都としては狙いが見事にはまった得点だった。そして続く7分には、小さくなったクリアを同じく田原に拾われ、前に出ていたGK高橋の頭上を抜かれて2点目。まさにあっと言う間の出来事であった。
「後半はスタートから集中して全開でと確認しあっていたのに…」とMF秋葉が悔やんだ通り、前半の京都と全く逆に、後半開始直後は徳島の選手に集中力が欠けていたように感じられた場面であった。

こうして逆転したことで一気に流れは京都か、と思われた。が、後半もその後は、徳島が前半のプレーを取り戻す。同点を目指し、組織的な守備とカウンターで京都に果敢に立ち向かい、何度か追い付くチャンスもつくり出した。しかし、逆転したことで落ち着きを持ち直した京都の堅固な守備に、自らのシュートミスもあり、徳島は最後まで同点ゴールを奪えないままタイムアップの笛を聞いた。徳島のわずかなスキを見逃さなかった京都のしたたかな勝利であった。

後半開始7分間で京都の奪った2ゴールが徳島の勝利を阻んだ。しかし、それ以上に、先述の通り前半のうちに徳島に追加点が生まれなかったことこそが今日の勝敗を決めた要因になった気がする。
徳島にとって、『追加点の奪取』は攻撃における以前からの課題である。今節を含め、これまで何度かその課題が克服できないために勝ち点を失ったのも現実である。ここ何節かで守備の安定は確立されつつあるが、今度はその攻撃面の課題を克服する必要があるだろう。


以上

2005.06.18 Reported by 松下英樹
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