7月2日（土）J2 第19節 京都 vs 横浜FC（19:00KICK OFF/西京極）
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第5節以来勝ち星から遠ざかっている横浜FCが現在6連勝中の首位・京都と対戦する。

勝てない横浜FC相手に京都の優位は揺るがないだろう。だが、横浜FCはトップの城を中心に攻撃力は、11位という順位以上の高さはあると言っていいだろう。得点が少ないながらも前節はシュート数で札幌より4本多い12本、17節、16節でも相手に及ばないものの10本以上放っており攻撃的な姿勢を見せている。

この積極姿勢が京都戦で当たれば、もしやの可能性は充分にあるだろう。その横浜FCの攻撃の中心はフォワードの城。16節の仙台戦から先発に起用されている北村が裏を狙い、城がポスト役となってチームの攻撃を引っぱる。しかし、そのサポートが遅いせいか得点にまでつながらないのが今の横浜FC。京都戦では先に点を奪うことができれば勝利への可能性は高くなるだろう。先取点をどちらが取るかで勝敗の行方が大きく変わるかも知れないだけに注目だろう。

一方、京都の攻撃の中心はアレモンと田原の2トップだ。今回もこの二人が先発すれば、15節の山形戦以来5試合目となる。前節までの4試合で二人は6点もあげていて、試合を重ねる毎に二人のコンビネーションも精度を上げ、お互いをカバーできる距離を保ちながら速攻を狙う形で今試合でもゴールの期待は大きい。

京都の攻撃の面白さは沢山あるが、今回はサイド攻撃に注目したい。右と左では攻撃スタイルが違いを見せていて、左サイドの美尾、中払は自分でもサイドを駆け上がりもするが、中央にポジションをチェンジしながらパスの配給元にもなり、左サイドバックの三上のスペースを作るなど多彩なパターンを見せる。

対する右サイドの星、加藤はサイドアタッカーとしてスピードあるドリブル、そしてサイド深くから中へ、あるいはアーリークロスとチャンスを演出する。そして、右サイドバックの鈴木和のフォローも確実で星が攻撃で詰ってもサイドバックに落とし、そこからの展開もスムーズだ。京都の右サイドは星、加藤といったリーグ屈指のアタッカーがいるためここでのマッチアップは非常に緊迫した勝負を期待できる。

この試合では横浜FCディフェンダーの山尾が出場停止のためサイドからのクロスから田原、アレモンに合わせる攻撃は有効。サイドからの得点の可能性は高くこの攻撃は注目だろう。

浮上のきっかけをなんとしてもつかみたい横浜FCの勝利への執念が勝つか、京都の好調攻撃陣がホームゲームでこれを粉砕するか、緊張感のある好ゲームに期待がかかる。

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2005.06.30 Reported by 武田賢宗