7月2日(土) 2005 J2リーグ戦 第19節
湘南 1 - 0 仙台 (19:04/平塚/6,176人)
得点者:'39 梅田直哉(湘南)
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●都並敏史監督(仙台):
「1試合通じて我々の動きが重くミスも多かった。質が悪かった試合。試合に臨む前にシルビーニョ選手を1ボランチにしたシステムを1週間準備してきたが、このシステムは攻撃的な良さが出る反面、守備の脆さも垣間見える。そのバランスをうまくとることがひとつの大きなポイントだと思って試合に臨みましたが、前半の最初にどうしてもバランスをとりきれず、途中からボックス型にシステムを変えたりして、試合中のシステム変更で選手が順応するのに時間がかかってしまう場面が何度かありました。それについては非常に責任を感じています。
ただリズムを取り返して、これからというときにミスが多く、とくに2トップにボールが全然収まらなくて起点をつくり辛かった。湘南の速攻に脅威を感じていたのでそこは注意していたが、何度か危ない場面をつくられてしまった。もうすこし自分たちのリズムをしっかりとれていればまた違った展開になっていたのかなという印象です」
Q:動きが重かった要因は?
「コンディショニングに関しては意識してやってきているので練習量の問題などではないと思います。ただ重要な試合というふうに位置づけると選手がすこし固くなる癖がありまして、前半相手がしっかりボールをキープしているにもかかわらず、無理やりボールを奪いにいくようなアプローチによって自ら消耗している場面がありました。後半にはそれを修正しましたが、試合を通して前線の選手に重さが目立った気がしてならないですね。前半の無駄な動きが消耗に繋がったのかなというぐらいにしか今は考えられません」
Q:相手に両サイドを崩される場面が多かったと思うが
「加藤選手と坂本選手へのマークを非常に意識していて、いつもよりマンツーマンの要素をすこし増やした守備戦術をとるようサイドバックの選手には指示していたが、失点の場面ではそれが結果的に裏目に出てしまい、無理があったのかなとも感じます。当然マンツーマンにつくときはボールの出所にしっかりとプレスをかけていれば効果的ですが、フリーだと逆に悪い方向にいくケースもある。失点の場面も富田が坂本選手に食いついてスペースを空けてしまったところから始まっていますから、そういう意味では僕がすこし意識しすぎたのかなという反省もあります」
Q:シルビーニョ選手が入ったことで攻撃的になったということですが、攻撃面について今日のゲームはよかったか、悪かったか?
「悪かったと思います。全体でサイドを意識して攻撃していきたいときに中央での縦パスをカットされて速攻を受ける場面が多かったですから。これは意図するところではなかった。精度が高く成功する場面が多ければよしとしたいが、シルビーニョ選手からの引っかかるパスも多かったので、攻撃面は悪かったゲームだと思います」
Q:次節はホームでの京都戦。ここで立て直さないとズルズル離されてしまうが?
「そうですね、そういう意味で今日は本当に大きなゲームだったので非常に落胆しています。シルビーニョというタレントが帰ってきたときのメリット、デメリットがハッキリあるという印象があるので、ここをまず整備することが一番の課題。プラスに作用するときはよい力を発揮するが、マイナス方向に進むと再考の余地があるのではないかと感じています」
Q:途中交代の意図について?
「シュウェンク選手が前線でポストプレーの役割を果たしていなかったので財前選手を入れました。萬代選手の案もあったが、足元の技術という点で財前のほうが計算できるので財前を入れました。梁選手にやや疲れが見えていたので清水選手と交代。渡辺選手の起用については磯崎選手が疲れていたのと、前がかりに人数を増やして攻めていきたいと考えて代えました。しかし、ひとが前にたくさんいるだけで調和のとれた攻撃ができていないという意味では無理があったなと反省しています」
以上
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