7月2日(土) 2005 J2リーグ戦 第19節
京都 1 - 0 横浜FC (19:05/西京極/6,859人)
得点者:'24 リカルド(京都)
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激しく降っていた雨が上がり、芝生に多量の水を含んだ状態で行われた試合はお互いに相手チームの得意な形を封じようとしたゲームが展開された。
立ち上がりからペースをつかんだのは横浜FC。サイドも積極的に上がり、全体的に押し上げて攻める意識を存分に押し出していた。それ以上に京都にいい形で攻めさせない、ということでゲームを支配しはじめる。京都のポストプレー役である田原へのチェックを厳しくし、アレモンのマークを徹底させ、セカンドボールを拾うことで横浜FCのポゼッションを長くしているようでもあった。
ただ、相手2トップへのチェックは京都も負けてはいなかった。城、北村にボールが入りそうになるたびに手島らのアタックとボランチのサンドで横浜FCに決定的な仕事をさせない。12分に京都が、美尾を起点にしてアレモンが胸で落としたボールを田原が一人かわしてシュートまで持ち込む場面を作ると、徐々に京都はリズムを引き戻し始める。
そして23分、京都の左からのクロスに田原が倒されてPK。京都はこの絶好のチャンスをリカルドが冷静に決めて先制(24分)。この先取点で俄然攻撃的に切り替わった京都に対して26分、横浜FC河野が2枚目のイエローカードをもらい退場。横浜FCは前半から10人で戦うことになる。しかし、ここから横浜FCはボールへのチェックを早くし京都になかなかリズムを作らせず、逆に城が枠を外すもののシュートを放つなど粘りを見せた。
後半、「ひとり少ない中でも点を取りにいかなければならない」(足達監督)と、横浜FCは早川、トゥイード、中島の3バックで中盤を4人、前線2人と攻撃に厚みを持たせるシステムで臨む。後半早々から田原のヘディングシュートで京都が見せ場を作るものの、横浜FCもFKから内田のシュート、CKから北村のヘディングがバーに当たるなどお互いに見せ場を作る。横浜FCの前線からの積極的なチェックに京都は数的優位を持ちながらも攻めあぐねる時間帯も見られた。
横浜FCは61分に城を下げて富永を投入してパワープレイに持ち込むものの、京都は「パワープレイで来ることは分かっていたし、その練習もしていた」(平井)の言葉通り冷静に対応。トゥイードに頭で合わされる場面もあったがシュートに力なくGK平井がキャッチ。そして試合終了。京都は13節の草津戦以来の無失点で、粘る横浜FCに勝利した。
前半早くから10人になった横浜FCだが、試合後、柱谷監督に「少なくなった方がモチベーションも高くなって、いいゲームをする。まさに今日のゲームが、そういうゲーム展開」と言わしめるほど、前線からのチェックで京都に自由にやらせない意地を見せた。
京都はこれで7連勝、相手がどんな状態でも勝ちを収める勝負強さが特に印象に残る。一体この連勝をどこが止めるのか、そこにも注目が集まるだろう。
以上
2005.07.03 Reported by 武田賢宗
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