7月6日(水)J1 第14節 大宮 vs 磐田(19:00KICK OFF/熊谷陸)
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今季J1初昇格を果たした大宮アルディージャにとって、鹿島アントラーズとともにJ1で長年「2強時代」を築いてきたジュビロ磐田は特別な存在だろう。4月13日の鹿島戦は0-2で敗れているだけに、磐田には勝って現在の実力を存分に示したい。
7月2日の前節・名古屋グランパスエイト戦ではこれまでの「堅守速攻サッカー」を脱し、「前半から主導権を握るサッカー」にシフトチェンジした大宮だが、磐田は名波浩、服部年宏らベテランの多い相手。それだけに、粘り強い守備で相手の体力を奪い、先制点を狙うという従来のサッカースタイルに戻してくるとみられる。
2005年J1第14節・大宮対磐田戦が明日6日19時から熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われる。大宮と磐田は現在、5勝5敗3分の勝ち点18と全く同じ数字で並んでいる(得失点1差で大宮が8位、磐田が9位)。勝ったほうが上位再浮上のチャンスをつかむ「サバイバルゲーム」がいよいよ始まる。
大宮にとって熊谷陸はゲンのいい場所とはいえない。5月14日の第12節・サンフレッチェ広島戦で終了間際、若きFW・前田俊介に決勝ゴールを決められた場所だ。あの時は芝生が剥げ、小石が散乱するなど、ピッチ状態もよくなかった。これには大宮・三浦俊也監督も頭を抱えていた。あれから2ヶ月が経ち、ピッチ状態は多少なりとも改善されたようだが、まだ完璧とはいえない。いかにこのグランドと向き合うかも、勝敗の大きなポイントといえる。
大宮のチーム状態は決して悪くない。前節の名古屋戦ではGK荒谷弘樹、DF西村卓朗、トニーニョ、奥野誠一郎、三上和良、ボランチ・ディビッドソン純マーカス、片岡洋介、2列目・トゥット、藤本主税、FWクリスティアン、桜井直人が先発。前半は相手のシュートを1本に抑えるなど、完全にリズムを握った。藤本が右ひざ打撲をした後半は名古屋に攻め込まれたが、全体を通して見ると勝ち点3を取れた内容だった。
マーカスと片岡のダブルボランチには安定感があり、トゥットの2列目起用も機能した。「今、ウチのFWはみんな調子がいい。彼らをどう使いこなすかがいちばんのテーマだ」と三浦監督も話している。その一案であるトゥットの2列目起用が当たり、スーパーサブに置く森田浩史、横山聡も短時間でいい仕事を見せた。大いに手ごたえを感じさせた試合だっただけに、1ー1のドローは悔やまれた。順位も中断前の8位のまま。ここで踏みとどまって、何とか5月4日の第10節・柏レイソル戦以来の勝利をつかみたい。
対する磐田だが、かつてのような「磐石の強さ」がどうしても戻ってこない。今季は5位が最高で、勝ちきれないゲームが続いている。中断期間に藤田俊哉の名古屋移籍が決定。トップ下には西紀寛が入っているが、彼もまだ新たなポジションに適応しきれていない。グアムキャンプを経て「A代表経験者とユース代表経験者の融合」を狙った山本昌邦監督だが、これも具体的な成果が出るまでには時間がかかりそうだ。前節は大宮と同じ今季J1新加入チーム・川崎フロンターレに痛い敗戦を喫してしまった。
そういう意味では、大宮にも十分勝機があるといえる。昨季から今季にかけて、磐田は名波や服部といったベテラン勢の運動量が途中から激減するという問題を抱えている。ここが大宮にとっての狙い目。それまでは無失点で乗り切らなければいけない。磐田は今回もグラウと前田遼一という一発のある2トップを先発させると見られる。彼らをトニーニョ、奥野が率いる最終ラインがきっちりと止め、磐田らしい攻守の切り替えの速いサッカーを封じることで、焦りを誘いたい。大宮はそれだけのしぶとさを持ったチーム。しかもFW陣には決定力がある。先制点を取れば白星に大きく近づくはずだ。
大宮にとって気がかりなのは、藤本のケガの状態。三浦監督は「前日の練習を見て判断する」と話しており、最悪の場合はピッチに立てない可能性もある。そうなると代役はファイター・久永辰徳が務めると見られるが、彼には藤本のような創造性と個人的な打開力はない。イマジネーションと経験を併せ持つ磐田の中盤と互角に対峙するためにも、藤本の状態が試合の1つのカギを握ると思われる。
以上
2005.07.05 Reported by 元川悦子
J’s GOALニュース
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