7月9日(土) 2005 J2リーグ戦 第20節
横浜FC 2 - 2 鳥栖 (19:00/三ツ沢/2,863人)
得点者:'40 内田智也(横浜FC)、'44 井手口純(鳥栖)、'62 城彰二(横浜FC)、'82 村主博正(鳥栖)
----------
前半の早い時間帯に退場者を出しながらも、2度のリードを奪った横浜FC。対する鳥栖も、粘りを見せて2度追い付く。ポジティブにとらえれば、両チームとも健闘と言える内容だったかもしれない。しかし横浜FCにとっては勝ち切れない、鳥栖にとっては数的優位を生かせない不満の残る試合だったとも言えるのではないだろうか。
横浜FCはコンディション不良の北村に代わり、FWに富永を起用。試合開始から積極的に富永の高さを生かし、セカンドボールへの働きかけで鳥栖を守勢に追い込んでいく。しかし、12分。DFトゥイードが「得点機会阻止」の判定を受けて退場処分を受けると、足達監督はすぐさま富永をセンターバックに配置する緊急処置を余儀なくされる。試合後、足達監督が「彼がどのポジションでも出来ることは心強い」と評した富永は高いパフォーマンスで見事にトゥイードの穴を埋めたが、この退場で攻撃陣が手薄になったことは否めず、横浜FCはカウンターで活路を見出す展開となる。
先制点が生まれたのは40分。中盤の位置でドリブルを開始した内田がそのまま鳥栖陣内に攻め込み、ペナルティーエリア外から豪快なシュートを放つとボールは見事にゴールへ吸い込まれた。しかし、鳥栖もこの得点で目覚めたのか前半ロスタイムに流れの中で前線へ上がっていた井手口がヘディングで押し込んで同点で前半を折り返す。
後半に入ると、ボールは保持しながらも10人での戦いにペースをつかんだ横浜FCが鳥栖に決定機を許さず、試合は均衡した状態となる。そして62分、ディフェンスラインからのロングボールを相手DFと競り合いながらも抜け出した城がGKをもかわしてゴールを奪い、再び横浜FCがリードする。ここから鳥栖の松本監督は氏原、長谷川、村主を続々と投入。この交代策が実ったのが82分、CKからのこぼれ球を村主が押し込
んでまたも試合は振り出しに戻る。
試合はこのまま終わるかと思われたが、この日の三ツ沢にはまだドラマが残されていた。86分、2点目と同様の形でゴール前へ抜け出した城がGKシュナイダーに倒されてPK判定が下される。シュナイダーには退場が宣告される。鳥栖は交代枠を使い切っていたために、フィールドプレーヤーである氏原が急遽ゴールマウスを守ることに。キッカーは小野智。急造GK相手に絶対的有利な状況に思われたが、小野智が蹴った
ボールは氏原が見事にセーブ。派手なガッツポーズを見せる氏原、肩を落とす小野智。試合は2-2のまま終了している。
結果的には、試合のほとんどを数的不利で戦った横浜FCに勝てるチャンスが多かった試合。最後のPK失敗はもちろんだが、それよりも2度のリードを奪いながら追い付かれた事実の方が今後のチームの戦いを考えると悔やまれる結果となった。対する鳥栖も、リードされ強引な攻めに出る必要性が何とか同点へと繋がったが、守備の不安定さ、攻撃陣の迫力不足は否めなかった。両チームに残った課題。一見、白熱したゲームもお互いに悔やまれるドロー決着であった。
2005.07.10 Reported by 「EL GOLAZO」編集部
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第20節 横浜FC vs 鳥栖 レポート】互いに退場者を出した試合は『痛み分け』のドロー。収穫もあったが課題も残った。(05.07.10)
- 終盤戦特集2025
- アウォーズ2025
- 明治安田J1昇格プレーオフ2025
- 明治安田J2昇格プレーオフ2025
- J3・JFL入れ替え戦
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 月間表彰
- 2025 移籍情報
- 2025 大会概要
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- 2025 Jリーグインターナショナルユースカップ
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE













