7月13日(水)J2 第21節 草津 vs 福岡(19:00KICK OFF/群馬陸)
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草津にとって今節・福岡戦は、第2の開幕戦と言うべき一戦だ。芝生の張り替えなどの改修工事が終了した群馬県立敷島公園陸上競技場の「こけら落とし」となるナイトゲームは、「インパクトナイター」と題され、多くのイベントが用意されている。ホームタウン・前橋市は、この日に合わせて、縦16M横18Mのビッグフラッグを製作。ザスパブルーの大旗が試合前のスタンドを盛り上げる。
この記念すべきゲームの相手として、福岡は本当に嫌なチームだ。前回の対戦での印象があまりにも強烈過ぎるからだ(第6節・福岡4−2草津)。予想に反して2点を先制した草津に待っていたのは、想像を超える福岡の猛攻だった。両サイドをズタズタに切り裂かれ、あっという間の4失点。あと2、3点追加されてもおかしくない一方的な展開。ボクシングのルールであれば、間違いなくタオルが投げ込まれていただろう。「一番、強いと思う。なんで2点取れたか今でも不思議」とは吉本の言葉だ。
しかしながら、草津も15節以降は、変化が現れている。特筆すべきは、最近5試合の戦績が2勝1分け2敗の勝ち点7で、勝ち点4(1勝1分け3敗)の福岡を上回ること。福岡は、中村がWユースで不在だったことや、外国籍選手の怪我、出場停止が響いた。だが、アレックスが復帰した前節・徳島戦では、それまでの足踏み状態が嘘のような戦いをみせ完勝。悪い空気を払拭してアウエー草津戦を迎える。特に、豪快なミドルシュートを決めた松下(前橋育英高出身)は、気分良く地元へ乗り込んで来るだろう。
ゲームのポイントは、サイドの攻防。とは言っても、福岡の「攻」、草津の「防」という構図だ。福岡のサイド攻撃に草津がどう対応するか。草津・手塚監督は「FWと両サイドハーフで囲んで、高い位置でボールを奪いたい」と話すが、前節の福岡の攻撃を見る限り、自陣深くまで押し込まれることは覚悟しなければならない。また、グラウシオの縦の動きにもケアが必要。草津は、DF小川が累積で出場停止。代役は小田島と思われるが、小田島、齋藤、籾谷の3バックは初めての組み合わせだけに、不安も残る。
前節・山形戦をドローにした草津は、福岡戦でも後半まで粘りたいところ。ここ2試合は籾谷、寺田といった伏兵がゴールを奪うなど、経験を積むことでチームの底上げが進む。今節は、山形戦で足を引きずる仕草を見せていた高須の状態が気がかり。欠場ならば、先日サテライトから昇格したばかりのルーキーMF後藤にもチャンスがめぐってくるかもしれない。この重要なゲームで、新たな伏兵が登場するか、楽しみでもある。
今節のゲームは、すでにS席が完売。平日のナイターだが、草津のホームゲームとしては今季最多の入場者数になるのは確実。大舞台に強い男・山口は「多くの人が来てくれれば、やっぱり燃えてくる。確かに福岡はしっかりとしたサッカーをやってくるが、今季のJ2は混戦。やってみなきゃ分からないよ」と笑みをみせる。前回の対戦では力の差を見せ付けられたが、今回は「インパクトナイター」というタイトル同様に、草津が福岡に衝撃を与える可能性は十分にある。
以上
2005.07.11 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
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