7月13日（水）J2 第21節 京都 vs 水戸（19:00KICK OFF/西京極）
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連勝を止められた京都は仕切り直して、好調水戸をホームに迎え撃つ。前節、チームにキレを欠き３失点を喫した京都はこの試合で自慢の堅守を取り戻すことができるかにも注目したい。

対戦相手の水戸は開幕戦の相手でもあり、前回の対戦では京都は先制され何度かデイフェンスの裏をつかれる場面を作られ苦しんだゲームだった。しかし、この試合で今シーズンの京都の原動力のアレモン、田原豊、パウリーニョの３人が開幕戦で結果を出すという明るい兆しをつかむことができただけに、京都は今節、勝利を収めて前節での敗戦を払拭し、また連勝を目指す、いいきっかけにしたいところだろう。

水戸は１８節でその時３位だった福岡に引き分け、その次節の１９節でも上位に割って入ろうとしている鳥栖を１−０で降し、前節の２０節では湘南を４−１で撃破するなど９位につけているとは思えないほど調子がついている。この原動力は１トップのデルリスだ。湘南戦でも２得点をあげており得点ランクにも入ってきている。そして、スーパーサブ的存在の磯山も要注意だろう。前節の湘南で今季初ゴールを決め、好調を維持しているだけに京都にとっては思わぬ伏兵という存在になるかも知れない。

京都は警告累積で中払が出場停止になるが、その位置には美尾がいるため戦力的には大きな変動はない。この選手層の厚さが京都の強さの一つであり、第２クール以降の選手に疲労がたまってきた時に大きな結果をもたらすはずだ。どの選手が出場しようとも守備から攻撃への早い切り替えとスムーズなサイドチェンジで攻撃を形作る京都らしいサッカーが展開できるだけの完成度の高いチームに仕上がっている。それだけにホーム西京極ではサポーターを感動させるだけの気持ちの見えるプレーに期待がかかる。

ボールポゼッションを高めて攻撃を仕掛けるチーム同士の対戦だけにこの試合の鍵は中盤での展開力ではないだろうか。京都は前節、フォワードの田原、アレモンへボールが簡単にボールが収まりにくかったが、水戸戦でも同じようにフォワードにボールを当てる形を作るのか、サイドの星、美尾が敵陣深くえぐる形を数多く作り出すようにするか、京都のボランチがどう舵取りをするか注目したい。
一方の水戸は、マルキーニョと森田らがどれだけ前を向いて展開できるかが試合の流れを左右するだろう。

好調を維持している水戸はこの勢いを京都にぶつけて金星を狙いたいだろう。対する京都は前節の敗戦を払拭し、強い京都をホームのサポーターに披露したいはず。結果、内容ともに見応えのある試合を期待したい。

以上

2005.07.11 Reported by 武田賢宗