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【J2:第23節 甲府 vs 仙台 レポート】新システムで連敗ストップを果たした甲府。しかし、不安要素が残った勝利。(05.07.31)

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7月30日(土) 2005 J2リーグ戦 第23節
甲府 2 - 1 仙台 (18:34/小瀬/7,373人)
得点者:'22 長谷川太郎(甲府)、'30 バロン(仙台)、'44 長谷川太郎(甲府)
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両チームともに勝てば3位の可能性があった甲府対仙台の対戦。3連敗中の甲府は4−4−2から4−3−3にシステムを変更して臨んだ。FWはバレーを頂点にして、左右に長谷川と石原が位置する形。中盤はワンボランチに奈須が入り、左右には倉貫と藤田が攻撃的な位置に入った。

新システムの甲府に対して、仙台の都並監督は「もっと前からプレスを掛けて来るかと思ったが、意外と前半はボールを持たせてくれた」と印象を話す。確かに、前半の立ち上がりからポゼッション率は仙台の方が高いと感じる内容だった。また、甲府は細かく繋ぐことよりも、バレーを基点として攻撃を組み立てようとすることが第2クールよりも格段に多かった。4−3−3のシステムにまだ不慣れな印象は拭えなかった。
試合後、大木監督は奈須のプレーを評価するコメントを残したが、守備におけるコンビネーションはまだまだ不足していた。甲府のゴールキック時には、長身の奈須は高い位置にポジションを取って競るために、そのボールを味方が競り負けたときはボランチ不在で守備に切り替えることになり、一時的に不安定になっていた。また、仙台の左サイドハーフの梁がサイドを変えたり、ドリブルで中に切れ込んだりしたときは、バランスが崩れてマークが曖昧になるシーン見られた。

18分には仙台が3本連続でシュートを打つなど、先制点の匂いは仙台が強く放っていた。しかし、先制したのは甲府。22分に藤田→バレー→長谷川とパスを繋ぎ、最後は長谷川が個人技でディフェンスを抜いて右足でゴールを決める。このゴールは長谷川のテクニックとシュートの巧さが発揮された1点だった。

甲府のディフェンスラインは、バロン、シルビーニョという仙台のキープレーヤーにプレッシャーを掛けてよく守っていたのだが、30分に思わぬ形で失点を許す。シルビーニョがバロンに上げたクロスを、甲府GK・松下はキャッチしようと前に出たが、直前にバロンが頭に当ててそのままゴール。格段難しくないキャッチだったように見えたが、バロンの身長とヘディングの強さに対する認識が甘かったのかもしれない。甲府は、嫌な感じで同点に追いつかれてしまった。
しかし、前半終了間際の44分、高い位置で仙台のボールを奪った甲府は、長谷川が仙台のディフェンスラインの裏を取って、左サイドの難しい位置から素晴らしいミドルシュートを、今度は左足で決めて2−1とリードして前半を終えた。

リードを許して後半を迎えた仙台だが、同点に追いつく雰囲気は十分にあった。ボールポゼッションでも立ち上がりは甲府を再び上回った。しかし、時間と共に疲れと焦りが出てきたのか、後半30分を過ぎるとプレーが大味になり始めた。シルビーニョにパスを出しても、そこからの押し上げは影を潜めてFWは孤立。バロンに出すロングパスが一定の脅威にはなっていたが、幸運が足りなかった。逆の見方をすれば、最後まで泥臭く走り回った甲府が、仙台に幸運が訪れるチャンスを消し去ったと言ってもいいだろう。内容的には両チーム共にVERY GOODでもないが、BADでもなかったこのゲーム。甲府も仙台も、崩されて失点をした訳ではないし、崩して得点を挙げたわけでもない。ただ、2ゴールを決めた長谷川の個人能力が最終的に勝敗を分けた。


以上

2005.07.31 Reported by 松尾潤
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