7月30日(土) 2005 J2リーグ戦 第23節
福岡 2 - 0 湘南 (19:04/博多球/10,613人)
得点者:'69 田中佑昌(福岡)、'76 グラウシオ(福岡)
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2位争いの混戦から抜け出して、首位を独走する京都に対する追撃態勢を整えたい福岡。サバイバル戦線への生き残りをかける湘南。ともに求めるものは勝ち点3。その気持ちをぶつけ合う後半戦の初戦は、互いに持ち味を発揮する見応えのあるゲームとなった。
そんな試合を制したのは福岡。一進一退の展開が続く中、69分に田中佑昌が先制点を奪うと、76分にはグラウシオが貴重な追加点をゲット。粘る湘南を突き放して勝ち点を39に伸ばして2位を堅持した。これで福岡は4連勝。3位山形との勝ち点差も5と広がり、混戦を抜け出す兆しが見えてきた。
立ち上がりの主導権は福岡。積極的に前から仕掛けてくる湘南を手堅い守備で受け止めると、攻守の切り替えの早いサッカーで湘南ゴールへ迫る。13分にはロングボール1本で宮崎がDFの間をすり抜け、15分には千代反田が右からのCKにドンピシャリのタイミングで頭を合わせた。ギリギリのところでの湘南DFの頑張りの前にをゴールは奪えないが、まずまずの立ち上がり。バランスの取れた守備組織で相手のボールを絡め取り、手数をかけずにゴールまで運ぶ狙い通りのサッカーだ。
一方、湘南が主導権を奪い返したのは20分を過ぎたあたりから。福岡が縦に入れてくるボールを巧みにカット。そこからカウンター攻撃を繰り出した。ターゲットを務める梅田。それに柿本が絡み、中へ流れる加藤が空けたスペースを鈴木が駆け上がる。中盤の底から繰り出される佐藤のフィードも正確だ。20分に梅田、42分には柿本の決定的なシュートが福岡ゴールをかすめた。ボールキープなら福岡。効率的な攻撃なら湘南。結局、前半は0−0で折り返したが、どちらかと言えば湘南の意図する展開だった。
後半に入ると湘南は池田に代えて永里を投入、左サイドをテコ入れして攻撃に出る。福岡は田中をトップから右ワイドへシフト。それに伴い、山形恭平をボランチ、グラウシオをトップへとスライドさせて流れを変えにかかる。
ここが勝負所とばかりに両チームは一進一退の攻防を繰り返す。そして、この勝負所を抑えたのは福岡だった。53分に湘南・柿本が放ったシュートがポストに当たって命拾いした福岡は、その直後の55分に古賀を、58分に岡山を投入。そして、この采配で一気に流れを引き寄せた。
パワーとスピードを兼ね備えた古賀が左サイドから攻撃を仕掛ければ、前線では岡山がポストプレーで起点を作る。ボールを支配しながらも攻めきれなかった福岡のリズムが明らかに変わる。そして69分、古賀のFKに田中が頭から飛び込んで先制点をゲット。さらに76分、古賀からのラストパスを受けたグラウシオが素早く反転してペナルティエリアへ。飛び出してくるGKに惑わされることなく落ち着いてゴールマウスに流し込んだ。これで勝負あり。この後、福岡は湘南の反撃を無難に抑えて試合終了のホイッスルを聞いた。
福岡はこれで4連勝。試合内容が大きく変わったわけではないが、確実に勝ち点3を重ねられるようになった。その違いを「プラスアルファ。やはり最終的には気持ちの部分」と松田監督は話す。さらに、スーパーサブとして相手に脅威を与え続ける古賀。FWへ再転向した岡山。今シーズン初出場を果たした山形辰徳らの活躍もチーム力向上に一役買っている。まだまだ予断は許さないが、福岡は地力のあるチームから、勝てるチームに変わりつつある。
敗れた湘南も試合内容は決して悪くはない。どちらかと言えば、先制点を奪われるまでは意図するサッカーをしていたのは湘南のほうだった。「試合内容に差があるわけでもない。J2は上から下まで僅差なので、まだチャンスはある」(戸田賢良・湘南)。大切なことは強い気持ちを持ち続けること。それさえあれば、再び上昇の機会がやってくる。
以上
2005.07.31 Reported by 中倉一志
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