またSBSカップのレベルの高さを象徴するのが、海外からの豪華な招待チーム。昨年は、U-19トルコ代表、U-19ブラジル代表というFIFAワールドユース選手権にも出場した国が来日。今年もセネガルとアルゼンチンがやってくる。日本が苦手とする身体能力の高いアフリカ勢、同年代ながらサッカーを知り尽くした本場からの来日は、日本代表のレベルアップにとって最高の場となるだろう。
今年のSBSカップに臨むのは、11月にAFCユース選手権予選(2007年のFIFAワールドユース選手権予選を兼ねる)を控えた吉田靖監督が率いるU-18日本代表。このSBSカップ、そして9月の仙台カップを経て、AFCユース選手権予選へと向かう。これに勝ち残れば、来年インドで行われるAFCユース選手権に出場できることになる。
SBSカップの大会最終日(8/21)がJ1リーグ戦と重なる日程のため、所属チームで主力クラスの働きを見せる山本真希(清水エスパルスユース)は、出場メンバーに選ばれたが、その後に大会不参加が発表された。けが人が数名いるが、1つ上の世代であるFIFAワールドユース選手権オランダ大会も経験した森本貴幸(東京V)も招集されており、現時点でのフルメンバーが揃うと言ってよいだろう。
今回はSBSカップ招集メンバーの中から注目の選手を紹介しよう。
FW 1987.05.20生まれ 194cm/75kg 横浜F・マリノスユース 7月に行われた国際ユースサッカーIN新潟では3試合で6得点を挙げ、得点王に輝く。小学6年生からFWで、長身を活かしたヘディングが持ち味。父は、名古屋・磐田・札幌などで活躍した往年の名GKハーフナー ディド(現横浜FM・GKコーチ)。2世選手として、またそのルックスからも、いやがおうにも注目は集まる。 彼にとって日本代表とは「チームより高いレベルのサッカーが出来る場所。そこで経験したことをチームに持ち帰り活かす必要がある」と語る貴重な場。 U-18日本代表は11月のAFCユース選手権予選で北朝鮮との対戦が予定されているが、8月の東アジア選手権で男女ともに北朝鮮に敗れた試合を見て「やっぱり気になりますよね、北朝鮮って」とコメント。自らの対戦にも意欲を見せる。SBSカップでは「得点王を狙っていきたいです。セネガルとかアルゼンチンとか、強いチームと試合をやれるのも楽しみ」。サッカーをすることが楽しくてたまらない、そんな表情で話した。彼が得点王になれば、国際ユースサッカーIN新潟に続き、U-18日本代表の勝利も間違いない。 | ||
MF 1988.01.03生まれ 182cm/70kg 名古屋グランパスエイト 高校3年生ながら、恵まれたフィジカルは中盤でひときわ目に付く。早生まれのため、昨年9月のAFC U-17選手権(88年以降生まれが参加資格)にも参加した。 「SBSカップは、世界のレベルの中で自分の位置を知ることができる大会だと思っている」と高い意識で臨む。「代表で自分に求められているのは、中盤でバランスをとるということ。ラストパスやロングパスを狙うより短くて正確なパスで中盤を作りたい」担うべき役割は明確だ。彼が意識するのは同郷の先輩・今野泰幸(F東京)。「ポジションは違うけど、部分的には似たところもあるし、同じ宮城県出身だから」。今野同様、球際で熱いプレーを見せてくれそうだ。 山本真希(清水エスパルスユース)が不在の今大会、中盤での存在感を求められるはず。大きな枠割の中で、どんなプレーを見せてくれるか楽しみにしたい。 | ||
MF 1987.06.27生まれ 173cm/62kg 柏レイソルユースU-18 このU-18日本代表では、森本貴幸(東京V)、山本真希(清水エスパルスユース)とこの柳澤だけが、1つ上の世代であるU-20日本代表チームに招集された経験を持つ。まだあどけない表情ながら「上の世代で、自分もやれたと思う」とひょうひょうと話す。昨年12月にU-20(当時U-19)日本代表の合宿に参加した後は、そう思いながらFIFAワールドユース選手権オランダ大会などでの戦いぶりを見つめてきたという。結局、上の世代にはその1回のみの招集に止まったが、その悔しさを自分の世代で晴らしたいところだ。 柏では今季2種登録。日常の練習はトップと共にこなし、試合前など調整が必要なときだけユースチームに合流するという多忙な日々を送っている。本来は中盤の攻撃的な選手。しかし、国際ユースサッカーIN新潟ではサイドバックの選手が相次いでケガで不在となり、左右のサイドバックを経験。「彼の攻撃センスが後方からのビルドアップに活かされて、より攻撃的にできれば」という吉田監督の意図を汲んだプレーを見せた。 サイドバックとして、ディフェンス力が劣るのは現実で、さらに言えばフィジカル面でも成長途上。若干軽さも見られるが、時折見せるパスセンスは魅力的。先を見据えて、ゆっくり成長を期待したい。 |
ほかにも、この世代の注目選手は多い。今回が代表初選出となった長谷川アーリア ジャスール(MF/横浜F・マリノスユース)にも注目だ。ハーフという経歴、ルックスからも注目を集めることになりそうだが、中盤でのスピードとパワー溢れるドリブルは魅力的。一見の価値ありだ。青山と中盤で前後の関係を作ることになるのだろうか。組み合わせ次第で、超攻撃的中盤が構成できそうだ。
また、新潟所属のFW河原和寿、そして昨年Jリーグ最年少記録を次々に更新して見せた森本貴幸(東京V)など、Jリーグのトップチームに所属する選手もいる。特に森本は、この世代立ち上げ以来、今回が初招集となる。周囲をいかに引っ張り、また融合するのか。このチームに入ってすら年下組の彼の働きにも注目したい。
【2005 SBSカップ国際ユースサッカー スケジュール】
●8月18日(木)/藤枝総合運動公園サッカー場
14:00 U-18日本代表 vs U-18セネガル代表
16:20 静岡ユース vs U-18アルゼンチン代表
●8月19日(金)/日本平スタジアム
14:00 U-18日本代表 vs 静岡ユース
16:20 U-18アルゼンチン代表 vs U-18セネガル代表
●8月21日(日)/静岡スタジアム・エコパ
15:00 U-18日本代表 vs U-18アルゼンチン代表
17:20 静岡ユース vs U-18セネガル代表
【U-18日本代表 今後のスケジュール】
・9月中旬 仙台カップ
・10月中旬 トレーニングキャンプ
・11月14日〜27日 AFCユース選手権2006予選(日本、チャイニーズ・タイペイ、朝鮮民主主義人民共和国)
以上


















