●8月17日(水)19:30キックオフ/横浜国際総合競技場/66,098人
日本代表 2-1 イラン代表
【得点者】28’加地亮、76’大黒将志、79’ダエイ
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●ジーコ監督(日本代表):
「イランは技術力が高く、リズムに乗せるとアーリークロスや速いリスタートで劣勢に回ることになってしまうので、前半から相手の出鼻をくじくためにも前からいこうとした。選手たちはがんばっていくつもチャンスを作り確実に1点取った。相手も含めて、今日の試合をだれも消化試合とは考えていないような状況の中で、相手にキープされる時間も増えたが、リスタートから狙ってくる相手の出方もわかっていたし、逆にこちらがそこを突いてカウンターを狙うような形もできた。絶対にグループ1位でW杯予選を通過するんだという精神的な強さを見せてくれたし、気迫がみなぎっていた。これまでの苦労が報われるような勝利だった。イランも最後までその強さを感じさせる戦いぶりで、我々の勝利をもり立ててくれるようなチームだったと思う」
Q:シンプルに早い展開を狙っていった理由は?
「イランは体格もいいし、足下にキープされたらこちらのチャンスがない。横に回すのではなく、ボールを速く動かして相手を走らせるということを選手とともに狙っていた。
W杯予選のイランの6得点中5得点はリスタートから生まれている。相手エンドでボールを回すこと、自分たちのミスでカウンターをさせない、また不必要なファウルで相手にチャンスを与えないということを心がけた」
Q:W杯予選を2年間、12試合戦ってきて、もっとも伸びた点と今後の課題を教えてください。
「当初は海外組と国内組が一緒にできる時間がなかなかなかったが、私は一緒に2週間程度の時間を過ごせればきっとよいチームになる自信があった。英国遠征では欧州組と一緒に試合以外の時間も含めて共有でき、チームの雰囲気のよさが連係を生み、強い相手に善戦することができた。その意味ではあの時期がとても重要だったと思う。
課題としては、チーム全体の力を上げていくためにも個々のフィジカルを含めた力をアップする必要がある。ただ、今後の予定を考えればチームが一緒にできる時間は少ない。東アジア選手権の韓国戦前に選手を呼んで各自の課題を話してある。残りの10か月の中で、所属クラブで各自が鍛錬してくれるよう、代表の里内フィジカルコーチや所属クラブのフィジカルコーチとも相談しつつ、コンディションの向上を図りたい。
10月には海外遠征での2試合を予定しているが、Jリーグオールスターサッカーの時期でもあるので、どんな選手を招集できるかがまだわからない。私は、このオールスターサッカーというのが日本サッカーにとってはとても重要な行事であると考えている。選手たちには多くのサポーターから期待され、それに応えるようなプレーをしてほしい。だから、この試合にはサポーター投票の結果により、何人かの日本代表選手が出場することになるだろう。海外での試合のうち、2戦目には欧州組も招集してベストといえるメンバーを組めればと考えている。11月にも試合があるが、これで1年が終わってしまう。そう考えれば、やはり選手たちにはそれぞれの所属クラブでレベルアップしてもらうに尽きる」
Q:来年の予定は?
「まず2月にアジアカップの予選があるので、1月末に国内でメディカルチェックをする。そしてその後、海外でキャンプを行いたい。この時期のキャンプの成果は、その年の成績に反映するのでしっかりとやりたい。この2月の予選前にアウェイとホームで1試合ずつ行って、3月にもう1試合アジアカップの予選がある。3月と4月にもできれば1試合ずつくらい、試合をしたい。この時期に欧州組を招集するのは、各チームが大事なシーズンを戦っているので難しいかもしれないが、試合の時だけでもベストメンバーでいきたいと思っている。そして5月に2試合行って、W杯本戦を迎えたい。このスケジュールがすべて可能ならば、きっとよいチームができると思う」
※来年の日程はジーコ監督が会見で述べたものであり、正式なスケジュールは後日発表されます。
Q:東アジア選手権でレギュラー組を外した効果は?
「若手にチャンスを与えることで、チームの活性化ができた。2試合を外れたことで、次に自分たちにチャンスが回ってきたら絶対にアピールしようと感じたはずで、その効果が今日の試合での1歩目の速さに表れていたと思う。
選手たちは厳しいプレッシャーの中で多くの試合を戦ってきたし、Jリーグもある中で慢性的な疲労を抱えていた。そういった状態では、気合いが空回りしたり、また気合いが入らなかったりするものだ。2試合休んだ選手たちは精神的に回復してくれたと感じた」
Q:コンフェデレーションズカップでは4バックで戦った試合があり、東アジア選手権から今日の試合にかけては3バックに戻した。その意図は?
「就任したばかりの頃には、理想として4バックというのがあった。しかし選手たちの個性や、Jリーグで3バックを採用しているチームが多いことを考え、2年後には3バックが基本だが、必要に応じて4バックにスムーズに移行できるようになった。3バックか4バックかは、試合の流れの中で打開策を求めて決めることもあるし、どんな選手を招集できるかで考えることもある。というのは、欧州組は4バックでの試合にも慣れているが、国内組ならば3バックのほうがいい。そう臨機応変に対応できるようになった。いろいろな要素が絡んで決めることで選手のコンディションを見ずに3バックか4バックかを決めることはない。また、必ず練習の中で1度は確認することにしている。なぜなら、自分たちのやっていることが正しいと自信を持てなければ、3バックでも4バックでも同じようなミスが起こってしまうもの。最近、そのようなミスがないのは、選手たちが自信を持って臨んでいるからだと思う」
Q:10か月後のW杯本大会での目標は?
「何位以内に入るといったような具体的な数字はまだ言えない。ただ、青いユニフォームを着てピッチに送り出す選手には、責任と誇りを持って悔いの残らない、また試合を見て応援してくださる方が悔いを残さないような試合をさせたい。そして、1つ1つ勝って先に進んでいきたいと思う。
その本大会に出場する23名を最終的に選ぶ時には、どれだけ長く一緒に戦ってきたかではなく、日本のためにどれだけ目一杯のよい仕事ができるかで選びたい。情の部分を捨てて、あくまでもクールに…それが私の課題になるだろう。
若い力が出てきて、チームの活性化が生まれてきた。これからは、各選手がチームで自分の力を伸ばしてほしいし、来年のW杯前に私がだれを選んでよいかと頭痛の種になるようなシチュエーションになるといい。全員が一斉にスタートラインに立ったという気持ちで頑張ってくれることを期待している」
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【2006FIFAワールドカップドイツ大会 アジア地区最終予選 日本代表 vs イラン代表】ジーコ監督(日本代表)記者会見コメント(05.08.17)















