8月19日(金)14:03キックオフ/日本平スタジアム/1,238人
U-18日本代表 4-2 静岡ユース
【得点者】7' 新井悠太(静岡ユース)、27' 森重真人(U-18日本代表)、34' オウンゴール(静岡ユース)、44' 梅崎 司(U-18日本代表)、51' 梅崎 司(U-18日本代表)、69' 河原和寿(U-18日本代表)
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世代別代表のひとつの特徴として、むき出しの闘争心ということがあげられる。様々な年齢の選手が集まるプロチームで戦うのとはまったく違い、年齢の近い選手たちがポジションを争うわけだから、ライバル心には並々ならぬ火がつく。「どうして俺じゃなくてあいつなんだ」と指揮官にくってかかる選手もいるし、「絶対にこの中では負けられない」と大概の選手が当然の如く口にする。「普段はおかしと炭酸飲料のない修学旅行みたいなものなんですけどね〜。やっぱり年が近いとライバル意識すごくでちゃう」と振り返ったオランダワールドユース代表選手もいる。
そんな世代別代表、U-18日本代表が2005SBSカップ国際ユースサッカー2日目の19日に対戦したのは静岡ユース。ここのところ高校レベルの全国大会では鳴りを潜めてるとはいえ、やはり名門校の揃うサッカーのメッカ静岡。その静岡を代表する静岡ユースの面々にとっては、同年代の日本を代表するチームには負けられない。意地と意地のぶつかりあいとはよく言うが、そんな気迫にみちたキックオフとなった。
「なるべく前日のセネガル戦に出場してない選手で」(吉田監督)という意図の下、以下のようなスタメンが組まれた。フォーメーションは前日と同じく4-4-2。
Gk林彰洋
DF(右から)内田篤人、中川裕平、福元洋平、槙野智章
中盤の底に森重真人
その1列前に右から森野徹、長谷川・アーリア・ジャスール、柳澤隼
FW河原和寿、長谷川悠
なんとGKを含む7人を入れ替えて試合に臨んだのだ。
立ち上がり「受け身に立つなといったんだけど」と吉田監督がため息をつけば、「最悪でした」とこの大会まぎれもなく中心としての活躍をみせる柳澤も振り返る。「意気込み過ぎたのかな?」(柳澤)静岡ユース相手に負けられないとの思いの強さからか、堅く、出足は遅れる。
早くも前半7分、フィットしきれないディフェンスのコンビネーションをつかれる。サイドチェンジに身動きがとれないまま右サイドをえぐられ、センタリングに中央で合わせられて1点を早くも失う。日本にとってラッキーだったのはこの直後の8分からなんと約75分も雷雨のため試合が中断したこと。この間にリラックスしつつも監督の檄が飛び、一度チームを立て直すことができた。
激しい雷雨が去った後、立ち上がりからしかけた日本は27分いったんは追い付く。しかし流れはまた静岡ユースに傾き、34分コーナーキックからのこぼれ球を静岡ユース佐野が振り抜いたボールにペナルティエリア内が混戦に。これが「思いっきりさわりました。ショックでした」と勝利にも関わらず森野がうなだれるオウンゴールに。なんと静岡ユースにリードを許したまま前半を終えることとなる。
ハーフタイム。「チームとしてのやり方を徹底すること」をこの大会のテーマに掲げている吉田監督は、「負けているんだから、前から行け」と自分達のやるべきことを再確認させピッチに選手を送り込んだ。また、ハーフタイムには中川裕平に変え守備の安定した堤俊輔を、長谷川・アーリア・ジャスールに変えサイド突破に長けた梅崎司を、長谷川悠に代え前線で競り勝てるハーフナー・マイクを一気に投入。「前線で変化を付けられる」(吉田監督)柳澤をトップ下にすえ、勝利を狙いにいく。
結果、個々の特徴がでた形での3得点。44分は梅崎のPK。「PKになったこと自体はラッキーだったけど、その前のプレーは狙い通り」本人もしてやったりのPKは、左からドリブルでエリア内に侵入した梅崎の特徴がでたプレー。これを自らが狙いすましてゴールへ流し込み、まずは2-2の同点に。
51分は右サイドに開いた河原が運び中央ハーフナー・マイクが落としたボールをまたも梅崎がフリーで左足を振り抜く。そしてとどめの4点目は69分。右サイドを走る内田篤人へ中盤、森野からロングパス。それを内田が中央へあげ、河原へ。この日、前半から数度チャンスを外してきた河原がこれをダイレクトで叩き込み試合にケリをつけた。
試合後は、チームの荷物をバスまで持ち運びながらの取材対応。勝利にも反省のコメントが多くあがるのがこのチームの特徴か。試合後にも守備のバランスが、緩急のつけ方が、フィニッシュの精度が、、、などなどと山のようにでてくる。たしかに、各得点シーンにチームの良さは出せた。しかしもう少し集中力をもって臨んでさえいれば、このようなスコアは生まれなかったはず。
次戦は、「一番の目標にやってきた」と選手たちが口を揃えるアルゼンチン戦。次へつなげるためには、指揮官が繰り返し言うように自分達のやり方を確認しつつ徹底すること。そして勝利すること。相手に不足はない。思いきった戦いを期待したい。
以上
2005.08.20 Reported by 了戒美子
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