8月20日(土) 2005 J1リーグ戦 第19節
磐田 3 - 1 横浜FM (19:02/静岡/29,754人)
得点者:'1 カレンロバート(磐田)、'24 カレンロバート(磐田)、'86 栗原勇蔵(横浜FM)、'89 河村崇大(磐田)
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ツキはたしかに磐田のほうにあった。そして、そのツキを生かす「したたかさ」が磐田にあったのに対して、横浜FMのほうには王者らしい威圧感が見られなかった。
水曜日に日本代表戦が終わってから中2日。磐田のほうは代表組のうち韓国代表の金珍圭を除く5人が先発したが、横浜FMは守備の要の中澤が疲労による足の痛みで欠場。代わりに栗原が先発し、エースの久保がようやく今季リーグ戦初先発を果たして、新加入のマグロンもボランチとしてリーグ戦初出場。
磐田のほうは、このところ守備面で素晴らしい働きを見せているキャプテン服部が3バックの左に入って、守備はベテランで固め、前線は前田、カレンの2トップに、成岡のトップ下。右アウトサイドの太田を含めた4人の平均年齢が21.5歳という若い攻撃陣となった。
立ち上がりは、「千葉戦(ナビスコカップ準々決勝)の反省もあって、今日は最初から行こうと決めていた」(名波)という磐田と、「何かふわっとした感じで試合に入ってしまった」(岡田監督)という横浜FMの差が、開始1分で表われた。左サイドでスローインのボールを受けた村井が、さしたるプレッシャーもなくクロスを入れ、ニアで競ったカレンがこぼれ球を押し込み、磐田があっさりと先制点を奪ったのだ。
その後も、磐田がバランスをとりながら若い攻撃陣のスペースへの走り込みを生かして攻めるのに対して、横浜FMは久保や坂田の裏への飛び出しでときおりチャンスを作るものの、しっかりつないで厚く攻めるのか、縦に速く攻めるのか、どうもはっきりしない。
そして24分、ペナルティエリア内でボールを受けた久保から服部が厳しいタックルで奪い返し、PKを主張して横浜FMの選手たちの足が一瞬止まったスキをついてカウンター攻撃。カレンが長いドリブルからペナルティエリア手前で勝負し、鮮やかなミドルシュートをゴール左隅に決めて、今季9点目でチームの単独トップに立った。
これでリードを2点に広げた磐田は、無理にラインを押し上げることがなくなり、カウンター主体の攻撃に切り換える。横浜FMのほうは、41分にマグロンが攻撃参加してようやく攻め崩したが、至近距離からのマグロンのシュートがバーに当たるという不運。これが決まっていれば、その後の展開も変わっていたかもしれないが、前半は2-0のまま終了。
後半は、横浜FMの怒濤の攻撃が見られたかというと、さにあらず。代表戦後でコンディション面に不安要素のある磐田の守備陣は、引き気味のゾーンでスペースを消しながら守り、カウンターだけは絶対に食らわないという構え。それに対して横浜FMは、磐田のバランスを崩し、守備陣を消耗させるような攻撃ができない。「お互いにプレースタイルはわかっているので、あとは1対1の局面でやるかやられるかだったと思う」(茶野)という部分でも磐田が優位に立ち、むしろ前半以上に横浜FMがチャンスが作れないまま時間が経過していった。
19分には3人目の交代を行なった横浜FMは、途中から3バックに変えて両サイドからの攻撃を意図したが、これも迫力不足。逆に磐田は、押し込まれて自陣ゴール付近でボールを奪い返したときでも簡単にクリアせず、福西を中心にしっかりキープしながらボールを前につないで、横浜FMの2次攻撃を許さない。ここでの福西の落ち着いたプレーには、代表で厳しい試合を数々くぐり抜けてきた経験がしっかりと生きているように見えた。
終盤は、横浜FMがセットプレーからの栗原のゴールでようやく一矢報いたものの、松田を前に上げて同点を狙ったスキをついて磐田がカウンターからチャンスを作り、河村が3点目を決めたところで勝負あり。磐田としては、じつに久しぶりに横浜FMに完勝し、サポーターを大いに喜ばせた。
試合の展開上、全員攻撃・全員守備という形ではなかったが、ベテラン主体の守備陣と若手主体の攻撃陣がうまく融合し、局面局面での厳しさもあり、磐田らしい勝負強さも久しぶりに見られた。この手応えや自信を、次のG大阪戦で結果に結びつけられるかどうか。それによって今後の優勝争いにも大きな影響が出てくるのではないだろうか。
逆に横浜FMのほうは、岡田監督の下では磐田戦でつねに良いプレーを見せてきたという印象があったが、この試合ではまったく別の顔を見せた。これを4日後の川崎F戦でどれだけ立て直せるのか、注意深く見守る必要がありそうだ。
以上
2005.08.21 Reported by 前島芳雄
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