8月20日(土) 2005 J1リーグ戦 第19節
川崎F 2 - 1 大分 (19:00/等々力/7,861人)
得点者:'3 マルクス(川崎F)、'29 西山哲平(大分)、'37 谷口博之(川崎F)
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先制点がポイントと予想されたこの試合、前半3分という早い時間帯にゴールは生まれた。川崎Fにとっては願ってもない理想的な形、大分にとっては「いちばん悪いパターン」(皇甫官監督)の立ち上がりとなった。
その場面、ロングボールに走りこんだ川崎F・黒津が大分DFに付かれながらも粘ってキープする。「自分でシュートを打とうかと思ったけれど、後ろ向きの体制だったしマルクスのほうがいい状況にあったので、切り替えてパスを出しました」という黒津の好判断から、後ろから走りこんできたマルクスがシュートを放ちゴールを割った。
大分は2人の新外国籍選手を含め3選手が新たに出場。フィットするほどの時間がかけられなかったこともあり、試合はこのまま優位に進めていた川崎Fペースで進むかと思われたが、次のゴールは大分から生まれた。29分、度々左サイドからチャンスを作っていた根本のプレーが実った形だ。センタリングをクリアされるも、CKに。根本が蹴ったこのボールをファーサイドの西山がダイレクトで叩きこんで1-1になる。
前半、まだ試合は動いた。37分、今度は逆にセットプレーのチャンスを川崎Fが活かすことに成功する。マルクスが蹴ったボールが、ファーサイドにいた谷口にピタリと当たり、ヘッドで豪快に決め再びリード。「風下でボールが思うように運べなかった前半だったが、そこでリードしたまま凌いだことが勝利につながった」と川崎F・関塚監督は、ポイントとなった前半を振り返った。
ゴールがほしい大分は、後半になり選手2人を代え、攻撃に厚みをもたせる。
一方の川崎Fは、前半、何度も突破された左サイドの根本をフリーにさせないようハーフタイムで修正する。「前半は、梅田選手が中に絞ってきてつられたので、ケアをすることができなかった。後半は、前の選手とケンゴ(中村)に見てもらうことで、かなり修正ができた」(長橋)。
76分には今季、シーズン途中に大分から期限付き移籍し、古巣相手にモチベーションの高い原田が交代で入り、川崎Fは3ボランチの形に。大分は、終盤になるとロングボールでターゲットとなる高松へ集めて、追加点のチャンスをうかがう。
そして、このまま試合終了かと思われたロスタイム。ゴール前の混戦から大分の同点ゴールかという、川崎Fにとってはヒヤッとする場面もあったが、高松のシュートは惜しくもポストに当たった。「思わずガッツポーズをしてしまったが、入らなかったのは大樹(高松)のせいじゃない。チーム全体で点を取れるようにしないと」とケガから復帰し、後半からキャプテンマークを巻いた大分・吉田が試合後に語った。
J1は今週、水曜日と土・日曜日と週2節開催で試合が続く。10位の川崎F(勝ち点24)から3位の浦和(勝ち点32)を見上げてもまだ8差。勝ち点差では団子状態なだけに、川崎Fにとっては連勝できるか、大分にとっては下位争いを抜けるため、この敗戦を挽回できるように、次戦も重要な一戦となる。
以上
2005.08.21 Reported by 隠岐麻里奈
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