●2005 SBSカップ国際ユースサッカー
8月21日(日)15:06Kickoff/静岡スタジアム・エコパ/4560人
U-18日本代表 1-2 U-18アルゼンチン代表
【得点】
4分柏木陽介(U-18日本代表)、18分ビアンチ(U-18アルゼンチン代表)、69分サーラテ(U-18アルゼンチン代表)
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18日に開幕した2005 SBSカップ 国際ユースサッカーは最終日を向かえ、U-18日本代表は対U-18アルゼンチン戦と対戦した。ここまで2勝同士の対決、勝ったほうがこの大会を制するいわば優勝決定戦となった。しかしながら、この試合、明らかになったのは中盤でのキープ率をはじめとする技術の差と格段に違う運動量だった。
「上手いのに走る」
U-18日本代表の10番をつける柏木陽介はこう表現した。
アルゼンチンに対してスコア以上に現段階での個人レベルの差を見せつけられての敗戦となった。
この日のスタメンは初戦U-18セネガル代表戦メンバーから離脱した森本貴幸のポジションに河原和寿を投入。通常通り4-4-2システムでアルゼンチンに臨む。
18GK秋元陽太
2DF内田篤人、3DF堤俊輔、4DF福元洋平、5DF槙野智章、6MF青山隼、7MF梅崎司、10MF柏木陽介、14MF柳澤隼、9FWハーフナーマイク、11FW河原和寿
「試合の入り方は良かった」と吉田監督が振り返るように落ち着いた立ち上がりを見せる。開始間もない前半4分、早くも先制点を奪う。ゴールキックを中盤でハーフナーマイクがヘディングで競り勝ち、落としたところに柏木が走り込み、右足でワントラップ。浮き球左足をそのまま振り抜き、「アウトにかけてドライブ気味に落とすような感じで」(柏木)25メートルの弾丸シュートを叩き込んだ。
早い時間の先制点。しかし日本の流れの時間帯は徐々に個人個人の技術レベルの高いアルゼンチンの時間帯へと変化する。18分、アルゼンチンのコーナーキック。GKとDFが2度クリアするも、混戦の中2度ともクリアがゴール前にフリーで詰めていたつめていたビアンチの前へ転がり、その2度目を混戦の頭上を越すシュートで決められてしまう。
早くも同点に追い付かれ、若きイレブンたちは自信と集中力を失いはじめる。
序盤順調に見えた中盤も「ボールを受けるのが怖い」状態となり、中盤をアルゼンチンに支配される。特に、アルゼンチンリーグでも出場しはじめているトップ下モラレスの個人技の前にディフェンス陣は引き気味に。
ハーフタイム、間延びしだしたディフェンスラインを修正し、もう一度積極的にと再確認しピッチへ戻る。後半5分、柳澤隼がドリブルで仕掛け、ペナルティエリア内でPKを得る。これを自ら決めるべく柳澤はゴールへ向かうが、力み過ぎ。軸足がぶれ、ボールは大きくゴールネットの上へ外れた。これが試合の大きな分かれ目となった。試合後ピッチ上で柳澤は頭を抱え、顔を隠し悔しがった。
ここでまた精神面の弱さを露呈する日本。「後半はマイク(ハーフナーへのロングボール)1本になってしまった」と吉田監督が振り返るように、再び全体が間延びし、ドリブルやスルーパスで崩されてしまう。
そして、後半29分、アルゼンチンの決勝点は中盤でのミスから。中央でボールキープしようとした青山がボールをモラレスにかっさられそのままスルーパス。ボールは途中投入のエース、サーラテへと渡り、槙野、福元の両センターバックをいとも簡単に交わしそのままゴールネットへ吸い込まれた。
その約10分後、40分ハーフの試合は、そのままホイッスルを迎えた。
「両方ともやらなくていい失点だった。崩されたシーンはなかったわけだし」と選手たちは振り返った。しかし、「80分を通しては戦えなかった」という吉田監督が振り返ったように、集中力と体力に難点があったのも事実。失点した時間帯はそのために間延びした時間帯だった。
「こういうレベルを経験することが、メンタル強化になる」(吉田監督)しかし、もうそろそろ経験から一歩抜け出したい。11月にはアジアユース予選としては前代未聞の厳しい戦いが待っているのだ。
「(11月の北朝鮮戦で)負けたら意味がない」(柏木)選手の覚悟は固まっている。
インド(06年AFCユース選手権)へ、カナダ(07年FIFAワールドユース選手権)へ、そしてその先へ。つなげるためには、今から強くならなくては。来月、仙台カップで今度強豪ブラジルを迎える。この経験がどういかされるのか楽しみに大会を待ちたい。
以上
2005.08.22 Reported by 了戒美子
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◆【2005 SBSカップ国際ユースサッカー】注目選手紹介(ハーフナー マイク、青山 隼、柳澤 隼)はこちら
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一覧へ【2005 SBSカップ国際ユースサッカー U-18日本代表vsU-18アルゼンチン代表:レポート】強豪アルゼンチンに1-2の敗戦。次への課題を見つけて大会を終える。(05.08.22)
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