8月24日(水)J1 第20節 千葉 vs C大阪(19:00KICK OFF/市原)
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前節の千葉ダービーをFW巻誠一郎、MF羽生直剛のゴールで2-1と制した千葉。ここぞというところで得点し、リーグ再開後の緒戦でしっかりと勝利を収めたことは評価できる。しかし、48分に柏が退場者を出して数的有利な立場になり、試合を優勢に進めながらも18本のシュートで2点という結果にはやや物足りなさが残る。
今節対戦するC大阪との前回対戦時(7月6日のリーグ戦第14節)は、C大阪と同じ15本のシュートを打ったものの、決定力を欠いて0-2(得点者:MFファビーニョ、FW黒部光昭)で敗れた。二の舞にならないよう、決定機をきっちりとモノにしたい。今節はFWハースが負傷、FW巻誠一郎が前節の退場処分による出場停止とレギュラーの2トップが不在。前節はスタメンだった林丈統、前節は途中出場の要田勇一、サテライトリーグや練習試合で得点を重ねている高橋泰らFW陣の奮起が必要となる。
前節のC大阪はMF久藤清一、MF下村東美、MFゼ・カルロスが出場停止。負傷で別メニューの調整が続いていた2人のうちDFブルーノ・クアドロスは出場したが、FW西澤明訓は欠場と、レギュラー4人を欠いていた。久藤とゼ・カルロスに代わった両ウイングバックのMF苔口卓也とMF酒本憲幸のサイド攻撃が機能せず、主導権を握った清水に先制点を奪われた苦しい試合だったが、ロスタイムにMF古橋達弥が同点弾をゲット。しぶとく勝ち点1を得たことで、今節こそは勝ち点3を獲得すべく意気込んでくるだろう。
両チームとも基本は3-5-2システムで、得点にはサイド攻撃がポイントになる。千葉は前節でMF水野晃樹が帯同メンバーに入ったが、現在、右ウイングバックのスタメンのMF山岸智はナビスコカップ準々決勝第2戦で巻の先制点をアシストし、前節は羽生の決定的なヘディングシュートをお膳立てするクロスボールを挙げるなど好調だ。山岸VSゼ・カルロス、MF坂本將貴VS久藤というマッチアップは勝敗を分ける鍵となりそうだ。
とはいえ、前節終了後に坂本が「今日は(柏の)ブラジル人選手(FWレイナウド、FWフランサ、MFクレーベル)があまり守備をしていなかった。攻撃はサイドからだけでなく、真ん中からももう少し崩すようにもっと工夫すれば、まだ点は取れた」と反省したように、サイドと中央を効率よく使って相手の守備を揺さぶることが重要だ。C大阪はDF前田和哉が警告累積による出場停止で、前節からまたディフェンスラインのメンバーが変更となる。視野が広いMF阿部勇樹の効果的なサイドチェンジのパスを交えながら、中央にできるスペースをうまく突いて、C大阪の連係の隙を見逃さずに守備網を破りたい。
前節は首位の鹿島、2位のG大阪が敗れ、勝ち点の差は鹿島とは9、G大阪とは5と縮まってきた。負傷していたGK櫛野亮、DF水本裕貴もチーム練習に復帰しており、戦力は充実してきている。C大阪のカウンター攻撃への警戒を怠らず、集中力を維持した守備で対処して勝ち点3を獲得すれば、リーグ戦の優勝争いも射程圏内に見えてくるだろう。C大阪に前回対戦時の借りをきっちりと返す千葉の勝利を期待したい。
以上
2005.08.22 Reported by 赤沼圭子
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