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【J2:第28節 京都 vs 仙台 レポート】京都のブラジル人3人の活躍で、高い集中を見せていた仙台を撃破(05.08.28)

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8月27日(土) 2005 J2リーグ戦 第28節
京都 3 - 1 仙台 (19:04/西京極/8,393人)
得点者:'3 根引謙介(仙台)、'6 パウリーニョ(京都)、'67 リカルド(京都)、'87 パウリーニョ(京都)
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 京都がフォワードの活躍で危なげなく仙台を降した。しかし、内容は緊迫した流れを見せた好ゲームとなった。京都はアレモンとパウリーニョの2トップが先発で出場。23節の山形戦以来の5試合ぶりの二人の先発出場で得点を狙う。試合は早々から動いた。開始3分、仙台の右CKから根引が中央でピタリと合わせて仙台に早い先取点をもたらす。前節に続いて追いかける立場になった京都。しかし、こちらもあっという間に追いつく。先取点を取られた3分後の6分、エリアのわずか外、ほぼ中央の位置からのFKをパウリーニョがゴール左スミに叩き込んで同点に。

 このFKの影には京都の攻撃陣の戦術の判断の速さがあった。仙台は立ち上がりから京都に高い位置からプレッシャーを与え、高いディフェンスラインを敷く。これに対して京都は無理にポゼッションをするより、後方から前線にフィードする攻撃と、サイドの星、中払が積極的に中に入り、後ろの鈴木和、三上のスペースを空けてサイド攻撃を促していた。同点に追いついたFKはその右サイドの鈴木和のクロスが起点になったもので、集中して守っていた仙台の守備陣を京都が速攻とサイドチェンジを織り交ぜながら仕掛ける攻撃で一つ結果を作った。

 そして、パウリーニョは2試合連続ゴール、風邪などで調子を落としていた前半戦躍進の立役者がリズムを取り戻し始め、次の試合にも期待がかかる。パウリーニョとコンビが復活したアレモンも裏に抜ける動き、パウリーニョとのコンビで随所にコンディションの良さを見せた。この試合で目立っていたのがもう一人のブラジル人リカルド。仙台の早く集中したチェックで京都のポゼッションが普段の高さを見せられない中、仙台に攻め込まれた後のこぼれ球を素早く拾っては判断よくドリブルに入りそのまま中央を超えてチャンスを作りだすなど観客を魅了した。

 得点を取り終えた後は、お互い決めることができずに後半へ。そこでチャンスを作ったのが京都だった。仙台の左サイドバックの森川に疲れを見た柱谷監督が後半開始10分に星に代えて加藤を投入すると、その加藤がシュートに入るところを倒されてPKを獲得する。これをリカルドが決めて京都は逆転に成功。
 
 反撃に出る仙台、カウンターを狙う京都という形で試合は進む。仙台は萬代を投入してパワープレイを挑むが、逆に87分、京都がカウンターからチャンスを作った。中盤の美尾からアレモンに、そこから中央を走り抜けたパウリーニョに渡りパウリーニョの2点目がうまれて京都が3-1で仙台を降した。

 前半から集中力のあるサッカーを展開した仙台だったが、京都の攻撃力に屈した。京都は2トップが調子に乗り始めており連勝を予感させる試合となった。

以上

2005.08.28 Reported by 武田賢宗
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