8月31日(水)J2 第29節 山形 vs 水戸(19:00KICK OFF/山形県)
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暫定順位で5位の山形と10位の水戸。前節はともに台風一過の状況で戦い、内容も共によくなかったが、結果には差がついた。
まず山形。前半、風上を利用してトップに当てようとする草津のロングボールをしっかり跳ね返し、二の矢を継ぐことを許さなかった。草津の拙攻にも助けられたが、危ない場面はほとんど見られず、シュートも2本に抑え込んだ。しかし、いかに守備が狙い通りで失点0に抑えても、得点を挙げなければ勝ち点3は得られない。前半に決定機が数度あったが決めきれず、後半はチャンスさえも遠のく内容となった。「選手の運動量も少なく体のキレも悪かった」「気持ちはあったが、体が動かなかった」記者会見の席で鈴木監督は、前々節の札幌戦が雷雨で順延となった影響で、コンディション調整がうまくいかなかった選手がいたことを示唆したが、万難を排して勝ち点3を取りに行こうとするチーム、と言うにはいささか迫力に欠ける事由ではある。
水戸戦は、引いて守る相手に対してどう攻めるか。ほぼこのポイントに尽きる。ポゼッションでは間違いなく山形が支配するだろう。しかし、大事なことはゴール前までボールを運び、そこで決めきること。ディフェンスラインで落ち着いてボールを回し、サイドバックの攻撃参加を絡めながら相手の守備の穴を突きたい。先制すれば相手が前掛かり、さらに攻めやすくなるため、早い時間帯で先制点が欲しいところだ。
「慌てて蹴ったり、イージーミスが多かったり、修正しなければいけないところがあった」と会見で話したのは水戸・前田監督。前々節の湘南戦であと一歩のところで追いつかれた焦りをその要因と分析しているが、山形と違うのは前節札幌戦で勝ち点3を取ったこと。待望の第3クール初白星だった。
シュート数は札幌の13本に対して5本。完全に押された中での試合だったが、札幌の決定力の低さに助けられるなど無失点で凌ぎ、1点を守りきった。決勝点は結果的にオウンゴールだったが、後半12分の伊藤仁の投入が効き、その勢いでコーナーキックを得たことが生んだ決勝点だった。
第27節の湘南戦以降は1トップ1シャドーから2トップに変更。得点の拠り所は、その2トップの裏への飛び出しだ。山形のライン裏は大きく空いているだろうが、最終ラインや中盤の底から大きく放り込むだけでは、J2最少失点(暫定)の山形の守備を破る可能性は限りなくゼロに近い。守から攻へ切り替わったときに、できるだけ時間を掛けずに、できるだけ高い位置に起点をつくりスペースを陥れたいところだ。また、山形のサイドバックが上がり、空いたスペースを突いてセンターバックを引き出すことも当然狙ってくるだろう。全体的には引いて守るだけに、高い位置でボールを奪う機会はそうそう訪れないだろうが、相手の前掛かった状態からうまくカウンターを繰り出せるかどうかが攻撃のポイントとなりそうだ。
2位福岡、3位甲府との勝ち点差をこれ以上広げてはいけない山形、勝てば順位でジャンプアップの可能性もある水戸。今季の直接対決では、互いにアウェイで勝ち点3を挙げての1勝1敗。今節も1点を争う攻防になりそうだ。
以上
2005.08.30 Reported by 佐藤 円
J’s GOALニュース
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