8月31日(水) 2005 ヤマザキナビスコカップ 準決勝
浦和 1 - 3 千葉 (19:00/駒場/17,265人)
得点者:'1 巻誠一郎(千葉)、'17 巻誠一郎(千葉)、'44 ポンテ(浦和)、'55 ポペスク(千葉)
----------
■注目のHot!Baller: 巻 誠一郎選手(千葉)
(選手名をクリック&投票して、JOMOオールスターサッカーに選出しよう!)
----------
試合後、両監督が口を揃えたのは「浦和の選手たちの頭には、この週末行われる鹿島戦が頭にあったかもしれない」という意味のこと。リーグ戦で勝ち点42で首位にたつ鹿島に、現在勝ち点36で3位につける浦和がその差をダイレクトに縮める絶好のチャンス。悲願のリーグ戦タイトル奪取に向け、チームが一丸となる。しかし、目の前の一戦に集中できないとすればそれは問題だ。
この1戦に勝てば4大会連続の決勝進出に王手がかかる浦和。対する千葉が狙うは初優勝。オシム監督とタイトルを、と意気込みは大きい。
立ち上がり「相手の勢いに押され、引かされてしまった」と振り返るのは浦和DF内舘。確かに立ち上がりの千葉の集中力は凄まじかった。一方、両ウイングバックが引き気味になり、ほぼ5バックに近くなる浦和。先制点につながったシーンでは、千葉・羽生の仕掛けを浦和・闘莉王がファウルで止めざるを得なかった。そして開始わずか1分、左サイドからの阿部の狙いすましたフリーキックに巻が飛び込み、まず先制。残り89分を戦う上で、精神的に大きな1点となった。
前半の千葉は基本的にマンマークのディフェンス。マリッチ、永井を抑え込み、「くさびのボールも狙われていた」(内舘)と、攻撃の芽を完全に摘むことに成功する。ベンチから見ていた千葉の選手たちの目にも「前半はうちらしい、いいサッカーが出来ていた」(水野)と映る千葉ペースの戦い。
17分、千葉に追加点が決まる。中盤をパスで崩し、左サイドに展開。坂本のクロスは、ゴール前の「1回ウラに抜けてまた入る、その練習もしていた」という巻が走り込むところにドンピシャで入る、素晴らしいゴール。「目は合ってないけどイメージがあった。僕らしいゴール。結構好きな形」と巻は振り返った。
流れは完全に千葉は傾く、かと思われたが、そこは浦和が一矢報いる。ゴール前での混戦で右ほお陥没骨折を負ったマリッチに代わり、前半44分に田中達也が途中出場。直後にサイド山田の右クロスをポンテが落とし、長谷部、そしてふたたび受けたポンテが頭で決め1点。流れを完全には引き渡さない。
そして、スピードとパワーで一人で仕事のできる田中達也の登場で、ここまで落ち着き払っていた千葉のディフェンス陣が戸惑いを見せる。
後半も10分過ぎまでは浦和が猛攻を見せる。1分、スローインから田中達也が左サイドで仕掛けシュートを自ら放つ。4分にも田中達也の仕掛けからフリーキックを得る。三都主の左足キックは惜しくもクロスバー。8分、千葉・結城がファウルで止めに行く。「田中がもっと早い時間に出てきていたら、こういう結果にならなかったかも」とオシム監督。キレのいい動きで千葉デフェンス陣を翻弄する。
しかし、後半11分、浦和・ブッフバルト監督が「すばらしいカウンター」と褒めざるを得ないカウンターから千葉に追加点が決まる。左サイドを坂本が運び中央の佐藤へ。そして無人の右サイドを駆け上がったポペスクに開き、そのまま角度のないところからゴールへ流し込む。
浦和はその後、平川、岡野と投入し攻め続けるが、スコアは動かず1―3で準決勝第1戦を終えることとなった。
結果的にアウェイながら完勝した千葉だが、オシム監督からはいつも通り名台詞が。「(今日の試合は)終わった話ですから。去年の残り雪という感じですね。もう解けてなくなるでしょう」
そして、対する浦和、この日の得点者ポンテは「アウェイの千葉が勝てたんだから、次にうちは同じことができる」
既に火花散る両者。第2戦の行方を楽しみにしたい。
以上
2005.09.01 Reported by 了戒美子
J’s GOALニュース
一覧へ【ヤマザキナビスコカップ:準決勝 浦和 vs 千葉 レポート】確実な守備からカウンターを徹底した千葉がアウェイで先勝。浦和はキレのある動きを見せた田中達也の存在が光る。(05.09.01)













