8月31日(水) 2005 J2リーグ戦 第29節
福岡 1 - 0 草津 (19:00/博多球/9,409人)
得点者:'81 千代反田充(福岡)
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この日の草津の布陣は、チカを左センターバックに置く4−4−2。福岡の両サイドの攻撃に備えるとともに、自らの両サイドのMFを高い位置から攻撃参加させるのが狙いだ。福岡ボールには素早く守備陣系を整えて、福岡が前に出てくるところを捕まえると、シンプルにボールをつないで前へ出る。試合を重ねるごとに守備の安定感が増していることが証明しているように、そのバランスはいい。しかし、最後のところを崩せずにシュートまで持ち込めない展開が続く。
一方、累積警告のために古賀を欠く福岡は、2トップに有光とグラウシオを並べ、田中を右MFの位置にシフト。センターバックの位置には怪我の宮本に代えて長野を起用した。しかし、全体の動きが重く、ボールに対して積極的にプレー出来ない福岡は、ボールを持たされては前へ出られず、中盤ではプレッシャーをかけられずに簡単に草津の突破を許した。最終ラインの頑張りで大きなピンチは招いてはいないものの、閉塞感がチームを包む。
後半に入ると松田監督(福岡)が動く。有光に代えて前線に岡山を投入するとともに、田中を本来の位置であるFWに戻す。そして中盤をホベルトのワンボランチに変えて、グラウシオをトップ下に、山形を左に、宮崎を右に配置した。これで福岡の攻撃が活性化する。巧みな動き出して岡山がボールを引き出して起点を作り、グラウシオが高い位置に留まって存在感を発揮。この2人に草津が引っ張られて出来たスペースへ、後方から次々に選手が飛び出していく。
しかし草津も粘る。立ち上がりのピンチを凌ぐと、前がかりになった福岡に対してカウンターで応酬。奪ったボールを山口へ。そこから大きく空いた福岡のサイドへ展開してチャンスを作ると、鋭いシュートがゴールマウスをかすめる。蒸し暑い気候は確実に両チームの選手から体力を奪っており、互いに多くのことは望めない。試合は1点勝負。博多の森を緊張感が包む。
そんな展開の中、福岡がセットプレーから草津ゴールをこじ開けた。時間は81分。「いいボールがきたので思い切って頭を当てた」(千代反田)。鋭くゴール前に飛び込んできた千代反田のヘディングシュートがゴールマウスに突き刺さる。この後、1点を追って前に出てくる草津の攻撃を辛抱強く凌いだ福岡が、そのまま1点のリードを守りきって勝ち点3をゲット。J1昇格へ向けて貴重な勝ち点を積み重ねた。
福岡にとっては非常に難しい試合。引き分けはもちろん、敗戦の危険性もあった試合だった。そんな試合で勝ち点3を奪えたのは、千代反田、長野の両センターバックの活躍があったからこそ。思うように自分たちのサッカーが出来ない中で最終ラインを守りきり、特に後半、ほとんど2人だけでゴール前を守るという形になりながら、草津の攻撃をシャットアウトした。「厳しい時間帯がかなり続きましたけれど、僕たちがいちばん我慢強くやらなければいけない」(長野・福岡)。そんな姿勢が引き寄せた勝ち点3だった。
「点が入れば流れは変わると思うので、とにかく点が欲しいです」とは山口貴之(草津)。草津が放ったシュートは福岡の15本に対して、わずかに4本。いい形を作りながら、シュートで終われなかった。「確実にシュートで終わるということをやっていかないと勝ちきれない」(鳥居塚・草津)。それが今のチームに与えられた最も大きな課題と言えるだろう。
以上
2005.09.01 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
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