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【J2:第29節 山形 vs 水戸 レポート】前半13分のコーナーキック弾が水戸のプランを砕く。山形はホーム戦9試合ぶりの勝利!(05.09.01)

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8月31日(水) 2005 J2リーグ戦 第29節
山形 3 - 0 水戸 (19:00/山形県/3,572人)
得点者:'13 小林久晃(山形)、'21 原竜太(山形)、'51 阿部祐大朗(山形)
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「試合は11人だけで戦うものでなく、チームメイト、スタッフ、ここにいるみなさん、みんなの力でつかむもの」

 ホームで115日ぶりに設置されたお立ち台でそうコメントしたのは、13試合ぶりに先発復帰を果たした小林。昨年は43試合とほぼフル出場。今シーズンも開幕から先発出場を続けていたが、「いつ外されてもおかしくないと思っていた」という不調でセンターバックのレギュラーを一時明け渡した。が、その一時が12試合にも及ぼうとは、本人も周囲も思っていなかっただろう。小原、レオナルドのセンターバックコンビを外す理由がない中で、いつ呼ばれてもいいように心と体の準備を続けていた。辛い日々を乗り越えたからこそ言える小林の素直な言葉に、スタンドの山形サポーターは心を揺さぶられた。

 小林がお立ち台に立ったのは、水戸を完封したその中心的な役割もさることながら、前半13分にゴール前で放ったコーナーキックからのヘッド一撃がチームの勝利を大きく引き寄せたことによる。
 引いて守る水戸に対し、山形はディフェンスラインでじっくりとボールを回しながら、ズレによってできる水戸のスペースを突いていた。しかし、高い位置でパススピードを上げた途端にミスが噴出。前節の草津戦同様、1点が遠い試合になりそうな気配が漂い始めたところで飛び出した先制点だった。さらにその8分後には、左サイドを永井篤志が深く抉り、ポスト際から入れたマイナスのクロスを原が冷静に合わせた。この追加点で、山形は試合の主導権を完全に握った。
 
 前節の札幌戦に続く連勝をめざす水戸は、中盤でマルキーニョが3試合ぶりに先発復帰。しかし、ボランチでコンビを組む永井俊太とともに、ボールを持った途端に素早いプレスに遭う。中盤に橋頭堡が築けないことで、水戸は最終ラインからロングボールを多用。前線では磯山、秋田が山形のディフェンスライン周辺で動き回り、なんとかボールを受ける態勢をつくろうと試みていたが、滞空時間の長いボールはほとんど完璧に対応され、跳ね返されていた。

 前田監督は早々と秋田を諦め、前半36分に森田を投入。森田が足元で受けることで、中盤でボールが回り始めた。右サイドハーフに入っていた関が中央に入り2トップの近くでプレーしてパスワークの活性化を図るとともに、空けた右スペースで須田にオーバーラップを仕掛けさせるなど、臨機応変のプレーもあった。しかし、ゴール前に近づくことができず、前半のシュート1本に終わった。

 「次の1点が勝負」(山形・鈴木監督)、「次の1点が勝敗を決める」(水戸・前田監督) 両監督が同じ言葉で送り出した後半、その「次の1点」はあっけなくも早い時間帯で訪れた。後半6分、山形の左コーナーキックがゴール前で弾かれ、そのままファーサイドへ流れる。これを拾った阿部が、ボールを左方向へ軽く押した直後に左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 水戸は、次節の京都戦をもにらむ形でシステムを4−5−1に変更。一定の手応えはつかんだようだが、この試合に関しては点差を縮めるには至らず、4節前の福岡に敗れて以来の3失点となった。「うちは何も仕事をさせてもらえませんでした」と前田監督も監督会見では脱帽状態だったが、先制点が流れをつくった部分があるだけに、コーナーキックの場面でマークをつかまえきれなかったことが悔やまれる。

 ようやくホームで9試合ぶりの勝利を挙げた山形だが、喜んでばかりもいられない。2位福岡とは勝ち点8差のまま、順位も5位と変わらない。上位陣が勝ち続ければ、その差は広がりこそしないものの縮まることはない。今節の勝利を次節のみちのくダービー(仙台戦)につなげ、さらに連勝して意気揚々と刻む足音を、福岡の鼓膜に届けなければならない。

以上

2005.09.01 Reported by 佐藤円
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