9月3日(土)J1 第22節 広島 vs 千葉(18:00KICK OFF/広島ビ)
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千葉にとって、広島戦は8月から続く連戦の5戦目に当たる。ヤマザキナビスコカップで勝ち残っている千葉にとって、明日の広島戦は連戦における体力的・精神的な疲労のピークにある試合なのかもしれない。7月のHOT6の時には、「連戦」という点では、相手も同条件だった。しかし今回の対戦相手である広島は、水曜日に試合がなかった。さらに、自分たちが広島に移動してのゲーム。コンディション面では相当厳しい条件を、千葉は突きつけられている。
ただ、千葉にポジティブな材料があるとすれば、一昨日のナビスコカップ準決勝で、浦和に勝利したこと。この結果がもたらす精神的な高揚感は、精神的な疲労を吹き飛ばし、肉体的な疲れもカバーできる魔力を持っている。「勝った後というのは、疲れが吹き飛びますからね。千葉はいいコンディションで広島に来る、と思っています」と、広島のエース・佐藤寿人も語っている。
実は、水曜日の浦和-千葉戦を、広島の小野監督は観戦している。千葉、そして第24節(9/18)に対戦を控える浦和と、両チームの状態が見られるチャンスなど、そうはない。当日の練習を指揮して上京し、翌日は早朝一番の飛行機で帰広するというハードスケジュールであっても、小野監督にとっては、この試合を観戦する必要があったのだ。
この試合について、小野監督は「千葉の試合だった」と言い切る。「シュート数やボール支配率では浦和の方が上だったかもしれないが、千葉は自分たちサッカーをしっかりと表現して、見事に3得点を奪っている。千葉にとっては会心のゲームだったでしょう」。
その小野監督が警戒しているのは、やはり千葉の運動量だ。「特に、羽生直剛と(佐藤寿人の双子の兄である)佐藤勇人はすごい。30mから40mのスプリントを1試合の中で何度もこなしていたし、攻撃だけでなくディフェンスに入るスピードもすばらしい」(小野監督)。運動量に加え、彼らを中心とする切り替えの早さ、それが千葉のサッカーを支えている、と小野監督は分析する。
その千葉に対し、広島はどう立ち向かうのか。
「いろいろと、やり方はあると思います。でも、あまり小細工せず、正面からぶつかっていきたいですね。運動量と切り替えの部分で負けないように頑張れば、他の部分で相手を上回ることも可能だ、と思っていますから」(小野監督)。
千葉の実力を認めつつ、しかし、あくまでこれまで積み上げてきた「自分たちのサッカー」を千葉にぶつけて勝利を勝ち取ろう、と言う。それは、ここまで勝ち点35を重ね、優勝戦線に生き残ってきた自信からくるものだ。
その自信を構成する一つが、広島のFW陣の状態があがっていることだろう。再開3試合で2得点を記録しているエース・佐藤寿人は、「今やノリに乗っている」と小野監督が絶賛するほどの切れ味を見せつけている。豊富な運動量で攻守に貢献しつつ、90分間常に相手の裏を狙い続けて最終ラインにプレッシャーを与え続けるこの11番は、相手DFにとっては本当にやっかいな存在だ。さらに、大宮戦でゴールを決めたガウボンは、3連戦の最後には疲れがやや見えたものの、クロスに対する勝負強さは抜群。そして、鹿島戦のヒーロー・前田俊介は「今、本当に状態がよくなってきた。得点を一番期待できる選手かもしれない」と小野監督が絶賛するほど、コンディションをあげてきた。もともとドリブルの切れ味とシュートのうまさには天賦の才がある前田だが、地道な練習の成果もあり、ここにきて運動量があがってきた。自分が生きるためだけではなく、周囲の選手も生かそうという動きを見せるようになってきたのも、大きな成長だ。
失点16という数字と比較し、得点力の弱さを指摘されている広島。しかし、才能のあるFW陣がコンディションをあげてきている今、そのイメージを払拭する爆発を見せる可能性は十分だ。一方の千葉も、優勝戦線に生き残るためには、この広島戦で勝ち点をロスすることは許されない。ナビスコカップ2得点と勢いに乗るエース・巻誠一郎を中心に、「次々と選手が湧いて出てくる」ような波状攻撃を見せつければ、J最少失点チームから決定的なシーンを作り出すことも可能だろう。優勝を目指し、鹿島・G大阪の背中を見据えて走るためにも、両チームにとって「絶対に負けられない」、いや「絶対に勝たねばならない」戦いが、今、始まる。
以上
2005.09.02 Reported by 中野和也
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