9月17日(土)J2 第32節 湘南 vs 京都(18:00KICK OFF/平塚)
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手痛い連敗となった第30節の横浜FC戦後、湘南DF戸田賢良は、「口惜しい」と唇を噛んだ。
「DFとして当然のことですが、流れの中で瞬時に的確な状況判断をしないと失点に直結してしまう。特に僕はずっとFWをやってきただけに、守備が安定しないと前線に負担をかけてしまうこともよく判る。無失点に抑えてFWの負担を減らし、仲間や観ている人に対しても信頼を得られるようにしていかないといけない」
そして敵地に乗り込んだ前節の山形戦、湘南は同点に追いつかれはしたものの、相手の猛攻に最後まで耐え、ドローに持ち込み連敗を止めた。後半のシュート数をみても、湘南の1本に対し山形が12本と、いかに押し込まれていたか数値として如実に表れている。逆に、山形にとってはフラストレーションの募る試合だったことだろう。
さて、FWカシアーノ、MFゴーランと、第3クールに入り相次いで補強を進めた湘南は、今後も採用されるであろう新たな形をこの山形戦で提示した。開幕以来ボランチに起用されてきた佐藤悠介を左サイドに配し、ゴーランをボランチに据えたのである。佐藤が中に絞れば左サイドバックの城定信次が攻撃参加し、またキープ力に長けるゴーランも積極的に上がっていく。合流して間もないゴーランと周囲との連携はまだ熟成の途上にあるが、今後に繋がる攻撃面での可能性を見出した。とくに相手チームの研究が徹底された今の時期にあって、まだベールを完全には脱いでいない新戦力の存在は大きい。さらに加えるならば、DFバリシッチにとっても、一列前におなじクロアチアの血が注がれたことは精神面でよい影響を与えるのではないだろうか。
首位の京都を平塚に迎える今節、新戦力を配した攻撃はもとより、破壊的な攻撃力を備える京都をいかに抑えるか、湘南の守備にも注目したい。
京都は前節の草津戦で、じつに6得点を叩き出している。前半の終りに2点を入れると、攻撃の手を緩めるどころか逆に加速し、ゴールを量産した。サッカーは相手によって左右されるものであるし、事実、草津はレッドカードによって前半の時点で数的不利に追い込まれている。しかし、例えば第28節の甲府のように、この日の京都と同じく前半に2得点し、後半に入って更に得点を重ねながらも最終的に4−3という接戦になってしまったゲームもある。アウェイでありながら4ゴールを稼ぐ甲府の攻撃力に舌を巻く一方で、3失点を喫する脆さも同時に垣間見たことを鑑みれば、京都が首位を独走する所以、すなわち相手の反撃意欲を完膚なきまでに削ぐ京都というチームの「強度」が窺い知れる。
アレモンとパウリーニョを中心に攻撃を仕掛けてくる京都に対し、田村雄三をケガで欠く湘南はおそらく戸田とバリシッチがセンターバックに入るだろう。2トップだけでなく、中払大介や星大輔といった得点力のあるサイドアタッカーにも注意を要する。課題となる1対1の攻防はもちろん、最終ラインで1対1に持ち込ませないチームディフェンス、すなわち2トップにボールが入る前にどこで京都の攻撃の芽を摘むのか、チームとしてのコンセンサスが求められる。
またゴーランとボランチを組む吉野智行の動きも注視したい。つねにバランスをとりDFラインとのスペースを消す吉野は当然、DF陣とともに京都の2トップをケアすることになるが、持ち味であるスルーパスはこれまで幾度も攻撃のチャンスを生み出してきた。守備においても、標榜するサイド攻撃を生かす意味でも、中央の吉野とゴーランのプレーはポイントのひとつとなる。
最後までもつれるのがリーグ戦の常である。5敗したうちの3敗を第3クールだけで重ねてしまった京都は、首位の座を磐石にするための戦い方を見せるだろう。前節で連敗を止めた湘南は、その京都から勝ち点3を奪い、仕切り直しを図りたい。戸田のいう「信頼」を勝ち取るには、また熾烈な3位争いを繰り広げる山形と甲府、札幌の尻尾を掴まえるためにも、首位を独走する京都を抑えることは格好の起爆剤となる。勝負を決する最終クールに向け、両チームともに負けられない。
以上
2005.09.16 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
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