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【J1:第24節 C大阪 vs 磐田 レポート】C大阪が狙い通りの攻撃で快勝、磐田は2連勝でストップ(05.09.18)

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9月17日(土) 2005 J1リーグ戦 第24節
C大阪 2 - 0 磐田 (15:05/長居/18,413人)
得点者:'17 ファビーニョ(C大阪)、'36 西澤明訓(C大阪)
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C大阪のシュート数は6本。12本を放った磐田の半分だ。この数字に試合の内容が浮かび上がる。前半からボールを支配したのは磐田の方だった。しかし、「ある程度相手にボールを回されるだろうと思っていた。うちはうまくマークして、最後もディフェンスラインが競って、そのこぼれを拾うことができていた」(久藤清一)。C大阪にしてみれば予想の範囲内だったのだ。

「ある程度引いたポジションからボールを奪って、速攻で攻めるのがうちの一番いい形」と、久藤が振り返ったように前半17分に鮮やかなゴールが決まった。左サイドから森島寛晃が中央に送ったボールを、西澤明訓が胸で落とし、さらに古橋達弥がマイナスのパス。走りこんできたボランチのファビーニョがフリーで叩き込んだ。さらに36分には、下村東美とゼ・カルロスのパス交換で左サイドを突破。下村が折り返したところに飛び込んだのは西澤明訓。相手DFにマークをされながらも、左足をコンパクトに振りぬき、ゴールに流し込んだ。

前半に2点のリードを得たことで、C大阪の戦い方はよりクリアになった。無理をすることなくやや引き気味にポジションをとった。そして前線からプレスをかけ、ボランチとバックラインが体を張って守りつづけた。特に目を引いたのは下村とファビーニョの両ボランチのコンビネーション。「2人の呼吸がずいぶんよくなってきた。守備の第1、第2の防波堤としてすごく効いている」と、小林伸二監督は高く評価した。下村自身も、「ファビーニョとコンビを組み始めたころは、自分が下がってファビーニョが上がっていくというパターンがほとんどだったが、ここ数試合は僕が機を見て上がっていくということができるようなった。それが今日のアシストや前節(新潟戦)のゴールにつながっている」と振り返った。

相手の攻撃力を見越した上で、冷静に自分たちのサッカーを貫いたC大阪。対する磐田は若さが出たという印象を受けた。DFの金珍圭や大井健太郎らが特に前半、森島、西澤らの巧みな動きをつかみきれなかった。また、幾度かあった決定機にシュートミスしたことも響いた。後半からは大井に代えてベテランの鈴木秀人をピッチに送り、前線には崔 龍洙、中山雅史を送って点を奪いに出たが、ノーゴール。「後半は人もボールも動いてチャンスをつくれたが、我々がどうというよりセレッソが集中してよく守った」(山本昌邦監督)。DF鈴木は、「先制点がいかに大事か、今日の試合で若手にはわかったのではないか」と話した。勝って、「トップ2」に迫りたかった磐田だが、勝点を伸ばすことはできなかった。

C大阪は、「いつ以来かわからないぐらい」(森島)というほど久しぶりの3連勝。8月20日の再開以来、6試合で4勝2分けとなり、ますます勢いが出てきた。「順位が上のチームに勝てたのは大きい。一つでも上にいきたい」(西澤)、「去年とは違って、上を見てのプレッシャーの中で戦える。選手たちも集中してトレーニングができている」(小林監督)と、コメントにも弾みが感じられた。「もうひとつの大阪のチーム」が躍進し注目を集めてきたが、今後はこちらの「大阪」の存在感も大きくなりそうだ。

以上

2005.09.17 Reported by 横井素子
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