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【J2:第32節 草津 vs 仙台 レポート】明暗を分けたセットプレー。草津は仙台に3試合連続の完封負け。(05.09.18)

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9月17日(土) 2005 J2リーグ戦 第32節
草津 0 - 2 仙台 (19:04/群馬陸/6,634人)
得点者:'46 シュウェンク(仙台)、'77 バロン(仙台)
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両チームともに決して良い出来とは言えなかったゲームは、CKでの攻防が勝敗を分けた。草津は警戒しなければならなかったセットプレーで先制点を許したことで、仙台にゲームのイニシアティブを握られた。草津はまたしても仙台のゴールを破ることができずに、このカード3戦連続完封負け。第3クール10試合でわずか4ゴールという得点力不足を解消しない限り、草津の勝利は遠い。

齋藤、小川の主力DF2人を出場停止で欠いた草津は、4試合ぶりに3バックを選択。チカ、小田島、籾谷がDFラインを形成し、3−5−2のシステムで仙台に挑んだ。対する仙台は、財前を左サイドに配置し、ゲームをスタートさせた。

 最初の決定機は25分の草津。右CKから、チカ、御給が立て続けにヘッドで合わせたが、2度とも仙台GK高桑に阻まれた。リズムをつかみ掛けた草津は26分、左サイドを駆け上がった後藤が山口のパスを受け、シュートを放つが枠を捕えられない。前半のポゼッションは仙台が上回ったが、草津はコンパクトな守りで仙台をバイタルエリアまでは侵入させず、0−0で後半へ。「久しぶりの守備陣だったので多少の不安はあったが、バランスを重視し、スペースを与えないようにした」(小田島)。

「前半はしのいで、後半勝負のプランだった」(山口)という草津のプランは後半開始直後の46分に早々と崩れる。「後半、最初のCKなので『集中しろ』って言っていたが…」(岩丸)。シルビーニョが蹴ったファーサイドへのCKの折り返しに根引がヘッド。岩丸が一度はセーブするが、こぼれ球にシュウェンクが突入。DFと激しく交錯しながらも、ゴールへと押し込んだ。「ぶつかって意識がなかったので覚えていないが、ヘッドで押し込んだという感覚は残っていた」(シュウェンク)。草津は61分にもCKにチカが合わせるが、高桑が再び好セーブ。両者のCKが明暗を分けた。仙台は、77分にバロンが追加点を挙げ、もがく草津を退けた。

 仙台は、前節・水戸戦に続き、セットプレーから勝利をつかんだ。悪い流れでもセットプレーで得点できることは、昇格を争う終盤に向けての大きな武器だ。また、菅井、梁、バロンとつないだ2点目のゴールは圧巻だった。「菅井からのボールを受けた瞬間、バロンと目があった」と梁が言うように、3人のゴールへのイメージが完全に一致し、形になった。都並監督は「タフな試合だったが、この先に向けてのいい材料になった」と話した。

 試合後、草津の手塚監督は第4クールに向けて、システムを3バックに固定して戦うことを示唆した。「相手に合わせて4バックや3バックにするのではなく、常に自分たちのサッカーをするようにしたい。今回のように出場停止が出ると4バックは組めない」(手塚監督)。草津は今季、4−5−1に始まり、4−4−2、3−5−2などと、システムを数回変更している。守備は安定してきたが、度重なるシステム変更による攻撃面の連係不足は否めない。システム固定で、攻撃の改善を図ることが狙いの一つだ。第4クールを控えて他クラブのシステムが成熟しつつある中、草津の連係がどこまで構築できるか。残りは12試合。草津に残された時間はあまりにも少ない。


以上

2005.09.17 Reported by 伊藤寿学
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