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【J2:第33節 福岡 vs 甲府 プレビュー】J1昇格の行方を大きく左右する大一番。拮抗した試合を制するのは福岡か、それとも甲府か。(05.09.24)

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9月24日(土)J2 第33節 福岡 vs 甲府(19:00KICK OFF/博多球)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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第3クールの最終戦、博多の森ではJ1昇格のライバルである福岡と甲府が真正面からぶつかり合う。じわじわと3位以下を引き離してきた福岡にとっては、直接対決で甲府を叩いて自らの立場を確固たるものにしたい試合。勝ち点9の差を追いかける甲府にとっては、これ以上離されることは許されず、勝ち点3を取って再び2位争いを混戦模様に持ち込むことが求められる試合。試合の結果によっては今後のJ1昇格争いの行方が大きな左右される大一番は、両チームともに力の全てをぶつけ合う激しい戦いが予想される。

抜群の強さを発揮しているわけではなく、しかし、大きな課題を抱えているわけでもなく、それでいて確実に勝ち点を重ねてきた福岡。松田監督の下で3年目を迎えたチームは、積み重ねてきたベースと悔しい経験を元に、勝負所をしぶとく抑える術を身に着けたようだ。第3クールで積み重ねた勝ち点は21。確実にJ1昇格のゴールに向かって足を進めている。しかし、「まだまだひと山も、ふた山もある」と指揮官は気持ちを引き締める。

松田監督が強調するのは、過去2シーズン同様、同じ戦いを続けるということだけだ。「第2クールで甲府に敗れた後、必死で1試合、1試合を戦ってきて得た結果。これからも同じ気持ちで進んでいかなくてはいけない。楽をしようとすれば何も手に入れられない。ただでは何も手に入らない」(松田監督)。昨年、山形との間にあった勝ち点8差を6試合で追いついた福岡は、現在の状況が決して安心できるものではないことを知っている。

一方、博多の森に乗り込む甲府の第3クールの成績は5勝3分2敗。及第点と言える成績も、勝ちきれないという課題は解消されないままだ。原因は失点の多さ。通算で55得点45失点という成績は、攻撃力の高さを窺わせると同時に、守備の不安定さを示しており、それが勝ちきれないという結果につながっている。前節も終盤まで2点をリードしながらロスタイムに同点弾を浴びて勝ち点2を失った。この課題をどうやって克服するか。それがJ1昇格の鍵を握っている。

ただし、福岡には今シーズン2戦2勝と相性はいい。前節の結果を引きずらずに強い気持ちでぶつかることが求められる。3位争いに照準を合わせるのではなく、あくまでも福岡に追いつき、追い越す気持ちが必要だ。苦しいときにチームを引っ張る選手がいないとの声も聞こえるが、それは、J2のどのチームも抱えている課題。それを克服することこそがJ1昇格への道と言える。拮抗した展開が予想される試合で、90分間強い気持ちを持って戦いたい。

試合の鍵を握るのはサイドの攻防か。3トップを藤田、倉抜がフォローし、両SBまでもが積極的に攻めあがる甲府と、グラウシオ、ホベルト、アレックス、そして古賀の4人で左サイドから崩す福岡。ともに破壊力はある。ここでの争いで押し込めれば甲府。それを押し戻して甲府のワンボランチの両側のスペースを使えれば福岡。いずれにしても紙一重の戦いになることは間違いない。どちらかの一方的な試合になることは考えにくく、わずかに見せる隙を確実に突いたほうにサッカーの神様が笑うことになるだろう。

以上

2005.09.22 Reported by 中倉一志
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