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【J1:第25節 川崎F vs 大宮 プレビュー】ホームだけに勝ちたい。屈辱の同一カード3連敗中の川崎Fが、大宮を迎え撃つ。(05.09.24)

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9月24日(土)J1 第25節 川崎F vs 大宮(15:00KICK OFF/等々力)
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 記録づくめの強さで昨シーズンのJ2を勝ち抜けた川崎フロンターレだが、悔しい思い出がないわけではない。順調に勝ち点を積み上げ、これを勝てばJ1昇格が決まる、という最初の試合が9月11日の33節大宮アルディージャ戦だった。昨シーズンそれまでの、大宮との2戦2勝という数字や、ホーム等々力での圧倒的な勝率(2003年J2第32節の大宮戦を落として以来、引き分けすらない21連勝・天皇杯を含めると22連勝)を考えると、大宮を下しての川崎Fの昇格は間違いないものに思えた。そんな浮かれたムードを0−3のスコアと共に砕いたのが大宮だった。それ以来大宮は川崎Fにとっては天敵的な存在になりつつある。この33節以来、川崎Fは大宮に対して3連敗中なのである。

 「3連敗中というのは、それは悔しいですよ」とは川崎フロンターレを率いる関塚隆監督。話を聞いた中には、同一チームに対する連敗について気にするそぶりを見せない選手(苦手意識を持たないという前向きな意味で)もいたが、こと指揮官の、同一チーム3連敗という事実に対する言葉は厳しかった。ただ、だからといって自分たちのペースを乱すわけではないという。「相手がどうの、というのは関係なく11人の中でやるしかない。まずは自分たちのサッカーができなければダメ」と関塚監督は述べる。

 大宮は前節、3バックのジェフユナイテッド市原・千葉に対して1トップの布陣をぶつけてきた。そうした相手のアレンジに対して川崎Fはどう対処するのか。
「それは前の試合(前節の東京ヴェルディ1969戦)ワシントンが1枚前にいて、その回りを他の選手が動き回る形で経験してるからね。それぞれのラインでバランスを崩さなければ問題ないと思う」と箕輪義信は対応に自信を見せる。「スローなペースになると思うが、そこで焦って自分たちのバランスを崩してはダメだと思う。90分の中でどう対処するのかがポイントだと思う」(箕輪)

 ちなみに大宮の攻守のポイントになるであろう藤本主税とマッチアップするのは、リーグ戦今季初登場となる森勇介が濃厚である。長橋康弘が足を痛めた事による抜擢だが、攻守に渡ってどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、注目したい。

 川崎Fにとっては負けたくない、と言うよりは勝ちたい試合となるが、そのためには得点が必要になる。そんな試合において関塚監督から「彼らに求めたいのは結果です」と熱い視線を送られているのが、我那覇和樹と黒津勝の二人。首を痛めて戦列を離れていた黒津だったが、前節からベンチに復帰しており、この試合での出場の可能性も十分だ。
「ポジションとか自分の得点とかではなくチームとして戦うだけ。調子のいい人が出ればいいと思うし、使ってもらえればその期待に応えたい」と黒津。その意気込みはどんな形で結果に反映されるだろうか?

 ところで対戦相手の大宮は、前半戦(第1節〜第17節)で勝ち点を24点(7勝7敗3分け)も積み上げながらも後半戦に失速。ここまでの7試合で勝ち点を4点しか伸ばせておらず、順位も徐々に下げつつある。しかし改めてデータを振り返ると、ここからの巻き返しを暗示する結果が出ている。
 大宮の広報担当から送られてきたデータによると、後半戦のここまでの7試合は、前半戦で7敗した相手だった。その相手からすでに勝ち点4を奪ったのは、チームとして成長しているとも言える。そして、後半戦の残り10試合は、前半戦で勝ち点を奪ってきた相手。そう考えると、苦境に立たされているようにも思える大宮が、ここから反転攻勢を見せる可能性がある。つまり大宮の後半戦を占う意味でも、この川崎F戦は大事な試合となるだろう。

 J1昇格組同士の対戦という事も含めて注目の試合だ。

以上

2005.9.23 Reported by 江藤高志
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