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【J2:第34節 草津 vs 水戸 プレビュー】草津はクラブを支えるサポーターのためにも勝利を!混戦の中位争いを抜け出したい水戸をホームに迎え撃つ。(05.09.30)

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10月1日(土)J2 第34節 草津 vs 水戸(19:00KICK OFF/群馬陸)
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 44試合という長いシーズンも気が付けば4分の3が終了し、残すところ11試合。第4コーナーを回り、最後の直線コースへと突入する。一つでも多くの勝点を目指す草津と、僅かな勝ち点差で混戦を極める中位争いから、上位へのランクアップを狙う水戸との戦いは、残りのシーズンを占う上で重要なゲームになりそう。第4クールの初戦となる今節、両クラブとも勝利という結果で、『ムチ』を入れたいところだ。

 最下位・草津は前節・11位横浜FCに0−1で敗戦。下位直接対決は、最下位脱出への望みをつなぐ上で非常に大切な試合だった。勝点差を6に縮めるチャンスだったが、逆に12点差に広げられた。これで、今季の最下位脱出は極めて難しくなったと言わざると得ない。各クラブが激しい順位争いを展開する中で、寂しい限りだ。
 
 「北関東ダービー」と題されている水戸との対戦は、草津の2分1敗。草津は、第2、3クールの対戦で、水戸を土俵際まで追い詰めながらも勝点3を上げることができなかった。昨年まで水戸コーチだった草津の手塚監督は、「まず守備を固める水戸のサッカー」とは対極の「2点取られても3点取り返す攻撃サッカー」を目標に掲げてシーズンインしただけに、このままでは終われない。

 過去7試合での草津の得点はわずか1。第3クールの得点は4で、第1クールの7、第2クールの9を下回った。「パスの出し手と受け手の間でメッセージが伝わっていない」とは、前節の氏家の言葉だ。先週の第3クール終了から中断期間なしで迎える第4クール。短期間での劇的な変化は望めない。しかし、メンタル面だけは別。選手が闘争心をどれだけ増大させられるかが今後の行方を決める。

 手塚監督は水戸戦に向けて、思い切った策に出そうだ。28日の練習試合の1本目に、樹森をボランチで起用した。ただ、ポジションは流動的で、状況によっては山口とのダブルトップ下、ポジションチェンジも試していた。実質は鳥居塚のワンボランチに近い形で、攻撃的な選手を並べるアグレッシブな布陣で勝負に出る。サブ組が中心だった2本目では、佐藤、酒井、高須が気合の入ったプレーで先発奪取を猛アピール。控え組の突き上げが緊迫感をもたらしていた。この3人にはぜひチャンスを与えてほしい。

 対して、中位争いの混戦の中にいる10位の水戸は、草津との戦いに勝てば他クラブの結果によっては7位と勝点が並ぶため、モチベーションは上がる。しかし、センターバック・吉本と、ファビオが出場停止。草津にとっては幸運だ。水戸はアウエーでの成績がホームに比べ著しく悪く、まずは守備を固めてくるだろう。この試合、先取点が大きな意味を持ちそうだ。

 草津はこのところ、経営面の問題点が次々と報道され、危機的な状況に陥っている。クラブを取り巻く雰囲気は重苦しいものがある。大西ゼネラルマネージャーは「このチームを責任持って運営していくので、選手は試合に勝つことだけを考えてほしい」と会見で話した。草津は、勝利を収めることで悪いムードを少しでも払拭したいはず。それは、クラブを愛するサポーターのためでもある。

以上

2005.09.30 Reported by 伊藤寿学
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