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【J1:第26節 大宮 vs F東京 プレビュー】勝ち点28で並ぶ両者の対戦。大宮は連敗を止める絶好のチャンス。ここ2戦で勝ちきれないFC東京も勝利が欲しい試合。(05.10.01)

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10月1日(土)J1 第26節 大宮 vs F東京(15:00KICK OFF/駒場)
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昇格初年度となる大宮アルディージャが壁にぶつかっている。好調を維持していた前半戦は、17試合で7勝3分7敗・勝ち点を24点積み上げてきたが、後半戦に入ってペースダウン。川崎フロンターレと対戦した前節を落としてしまい、4連敗と苦しい戦いが続いている。

前節の川崎F戦後の三浦俊也監督は、自分達のサッカーの内容の良さを根拠に、選手一人一人が自信を失わずにやることの重要性を説いていた。実際問題として、この難しい局面で雰囲気が悪くなるようだとチーム状態は負のスパイラルを描いて落ち込んでいく。そういう意味で、今の大宮に必要なものは、まずは現状に耐えること。そして一息つくためにも結果が求められている。

そういう中でのこのFC東京戦で、2試合の出場停止からディビッドソン 純マーカスが戻ってくるのは材料だろう。特に前節の川崎F戦では、アンカーの斉藤雅人に負担がかかり、中盤の川崎Fのキープレーヤーである中村憲剛にのびのびとプレーされてしまっていた。そうした傾向を打破する意味でも、マーカスの戦線への復帰は大きい。対戦相手のFC東京は最終ラインが4枚であり、ここ2試合採用してきていた1トップ+2シャドー的な最前線の布陣に修正を施してくる可能性は高い。4連敗中に2得点と得点力不足に泣く攻撃のてこ入れという意味でも、トップの布陣の変更の有無はこの試合の一つのポイントとなるだろう。

そもそも大宮は両サイドに藤本主税、久永辰徳と決定的な仕事ができる職人をそろえていることもあり、後はフィニッシャーに誰を選ぶのかがポイントとなる。ゴールにはならなかったが、前節の川崎F戦では山下芳輝がゴールを脅かす場面があり、その動きや回りとのコンビネーションはそれほど悪くはなかった。現実にディフェンスラインの裏へと抜け出すタイミングは抜群のセンスを持っており、チャンスは手にできている。三浦監督も大宮にとってはプラスだと山下の加入を評価しており、先発の一角として山下の起用は濃厚だ。山下自身としても、そろそろ移籍後初ゴールが欲しいところだ。その山下と誰を組ませるのか、注目したい。

対するFC東京は、前節の大分トリニータ戦で引き分けて勝ち点1を手にし、大宮と勝ち点28で並んだ。低空飛行を続けてきた今季のFC東京が、上位を快走していた大宮に追いついたという意味で、前節の引き分けの意義は深いが、FC東京の低迷が解消されたわけではない。降格圏はすぐ後ろに迫っており、厳しい戦いは続いている。そうした中で、前節の大分戦は前半の攻めきれない試合内容の悪さが気になった。ケガのルーカスに代わって先発したササ サルセードの所にボールが収まらなかったのがその原因の一つだが、といって後半のように前目の選手を前戦につぎ込むのはタテへのスピードに定評のある大宮を相手にした場合、得策ではない。攻守のバランスを保ちつつ、攻撃の形をいかにして作り出すのか。ササ、栗澤僚一の縦の関係に加え、戸田光洋、鈴木規郎の両サイドからの崩しをいかに中央とシンクロさせるのかがポイントとなりそう。

今季のJ1は、残留のボーダーラインが36点とも37点とも、厳しい見方をする関係者の中には40点と公言する方もいるほど高いレベルにある。こうした予測を前に、勝ち点28で並ぶこの両チームは、残り9試合で最低限勝ち点8〜9点を手にしなければならない。そう考えれば、勝ち点で並ぶ、つまり実力の拮抗したチーム同士の対戦である今節は、共に勝利が欲しい試合となる。

両者とも勝ちを意識した試合を制し、勝ち点3を手に残留圏へ一歩近づくのはどちらのチームになるか。楽しみなところだ。

以上

2005.9.29 Reported by 江藤高志
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