10月1日(土)J1 第26節 広島 vs 名古屋(15:00KICK OFF/広島ビ)
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「ポゼッションは、やっぱりうまいですよ。だから、闇雲にプレスにいったら、かわされていなされて、疲れさせられてしまいます」。広島の中盤を運動量で支える茂原岳人は、名古屋の特徴についてそう語った。藤田俊哉とクライトンを中心とし、FWの中村直志もおりてくる名古屋の中盤は、確かにテクニカルだし経験もある。
「名古屋の個人能力は高いですよ」。広島の主将・森崎和幸も、警戒をゆるめない。監督が代わったとかエースストライカーが離脱したとか、ネガティブなイメージが強い現在の名古屋だが、個々のタレントを見ればJリーグの中でもトップクラスの位置にあることは間違いない。確かに8月の再開以降は1勝2分4敗と低迷している。しかし、前半戦は首位戦線に顔を出していたし、鹿島や磐田といった強豪を相手に3-0で勝っている実績もある。ポテンシャルは間違いなくあるチームなのだ。
特に小野監督は、「名古屋の高さは脅威ですね」と警戒する。セットプレイてになれば、中村や藤田といったいいキッカーが存在する上に、古賀・秋田・安といった高さに自信を持つ選手たちが前にあがってくる。また、前節はベンチスタートとになったとはいえ、中山や豊田といった活きのいいストライカーたちの高さも脅威だ。特に豊田は、第3節でのこの対決で、終了間際にゴール前に入ってきたハイボールに競り勝ち、マルケスの同点ゴールを演出している。
また、前節のC大阪戦でも、後半の名古屋はしゃにむに高さ勝負を仕掛け、チャンスをつくっていた。ウエズレイやマルケスがいた頃のように、2トップだけで相手を崩す破壊力はなくなったが、手詰まりになってもセットプレイ一発で局面を打開する脅威は間違いなくある。
ただ、広島の状態も決して悪くない。前節の新潟戦は、スコアこそ1-0だが、内容的には完勝。相手のシュートを後半はわずか1本に抑える安定した守備を見せつけた。決してベタ引きになっていたわけではなく、サイドのスペースにアタッカーに侵入されもしたのだが、そこでも自由にクロスを入れさせず、コースを限定させてはじき返す。「チーム全体として、いい守備ができた」と小野監督も高く評価していた。
その新潟戦では、長身FWのガウボンを先発から外し、佐藤寿人と前田俊介という小柄な2トップでスタートした。そして、その2人が新潟DFの裏を執拗につき、唯一のゴールも演出している。では、名古屋の高さのある最終ラインに相対しても、やはりこの2人でいくのか。そのあたりは小野監督の胸の内だが、しかし高くて強いDFに対しても、この2トップでチャンスを創る自信は、指揮官にはあるようだ。
特に、頼もしいのは前田俊介の成長ぶりである。前節は、体力面の不安から45分で交代したとはいえ、高い意識を持った前線からのディフェンスを披露。小野監督は「まだまだ」と厳しい評価を変えないが、森崎和幸が「(前田を含む)前線からの守備がよくて、後ろは楽だった」とコメントしたことからも、前田のディフェンス面での成長を証明している。また、前田があげたゴールシーンも、彼の成長の証だ。服部のクロスに対し、まずニアに走り込んで佐藤寿のためにスペースを空け、さらにそこから集中を切らさずにプレイを続け、泥臭いゴールを決めた。こういう持続性のあるプレイも、以前はなかったことだ。
前田は中盤におりてきくてクサビのボールを受け、そこからシンプルに展開してチャンスをつくることもできる。キープ力も秀逸で、タメをつくることもできるから、広島得意のサイド攻撃を仕掛ける時間を稼ぐこともできる。さらに裏に飛び出す佐藤寿にスルーパスを供給するセンスも持ち合わせているわけで、前田が集中を高めて運動量豊富に動きまわり、数多くボールに触ることができれば、広島は彼を中心に多彩な攻撃を組み立てることが可能になるはずだ。
「コンディションはいい。(佐藤)寿人さんとの連係も悪くない」と前田は自信を見せる。明日の試合は、ファンタジックな輝きを見せる19歳の若きスコアラーと、いぶし銀の渋みを見せてきた秋田豊が率いる高くて強い名古屋の最終ラインの戦いを見ることも、大きな楽しみと言えそうだ。もちろん、ホームの広島にとっては、優勝戦線に生き残るためには「勝ち点3しかない」(小野監督)という状況。新潟戦の勢いをそのまま持ち込むためにも、成長を示してきた前田の爆発に、サポーターの期待は集まっている。
以上
2005.09.30 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第26節 広島 vs 名古屋 プレビュー】秋田率いる名古屋の高くて強い壁に挑むのは、広島・佐藤寿と前田の小柄な2トップ。(05.09.30)
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