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【J1:第27節 新潟 vs 東京V レポート】勝点3を奪い合った末のドロー。新潟、東京V、ともに『勝ち切れなかった』一戦。(05.10.15)

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10月15日(土) 2005 J1リーグ戦 第27節
新潟 1 - 1 東京V (14:03/新潟ス/37,193人)
得点者:'3 ワシントン(東京V)、'44 アンデルソンリマ(新潟)
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試合後の監督会見、東京V・バドン監督は言った。「勝点1には満足している」。新潟の反町監督は「久しぶりの勝点なので大切にして次につなげたい」。どちらも自分に言い聞かせるように、結果を受け入れた。

試合開始からハプニングが続出した。3分、東京VはいきなりPKをゲット。ワシントンがきっちりと決めて、あっさり先制する。新潟はこのとき、MF本間勲が顔面を強打し、青野大介と交代。早々に司令塔を失った。だが、ここから新潟に流れが傾く。44分、新潟はFKからエジミウソンがつないだボールを、アンデルソン・リマが決めて同点。
後半も立ち上がりから攻勢を続ける。この流れで東京VはDF上村健一が3分間で2枚のイエローカードをもらい退場した。

この後、勝利の女神は腕組みをしたまま。どちらにも微笑みを送ることはなかった。数的有利になった新潟は東京Vの守備を崩しきれない。東京Vも決定的なチャンスをものにできなかった。新潟の桑原は「数的有利になってから丁寧に行きすぎた」、東京Vの戸田は「決めるべきところを決めないと」。勝点1を手にした実感よりも、勝点3をつかみきれなかった悔しさが先に立った。

収穫もあった。新潟は連敗を4で止めた。連敗中は先制点を奪われた後、焦りが募り、攻守に雑な面が目立っていた。この日は気持ちを切り替えた。DF萩村滋則はワシントンにマンマーク。PK以外は仕事をさせなかった。アンデルソン・リマを初めてトップに起用したことが、結果的に得点につながった。「満足はしていないが、プラン通りにある程度できた」(桑原)。第22節・大宮戦での勝利以来の勝点で、少しは胸のつかえが取れたというのが本音だ。
東京Vも準備してきた部分が出ていた。直前に行ったキャンプではメンタル面の強化に取り組んだ。上村が退場後、守備は集中力を取り戻した。ルーズボールを的確に処理し、コーナーキックも慎重にクリア。不利になったことで、結束力が増した。後半に4失点を喫した前節磐田戦のような意思の疎通を欠いた場面はなくなった。
この試合の勝点1を有効なものにするために、両チームとも次節の戦いが重要になってくる。


以上
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