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【J1:第27節 神戸 vs G大阪 レポート】首位と最下位。順位に見る両者の『差』が感じられる結果に。(05.10.15)

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10月15日(土) 2005 J1リーグ戦 第27節
神戸 1 - 4 G大阪 (19:04/神戸ウイ/22,069人)
得点者:'40 アラウージョ(G大阪)、'64 遠藤保仁(G大阪)、'68 吉原宏太(G大阪)、'75 朴康造(神戸)、'89 アラウージョ(G大阪)
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 選手入場にあわせて、神戸サポーターはクリムゾンレッドのボードを、G大阪サポーターは青と白のボードを掲げて、選手をお出迎え。集まった22,069人の観衆の声援と熱気が伝わってくる中、この日行なわれたJ1の試合のうち、唯一のナイトゲームが幕をあける。

 立ち上がり、攻勢に出たのは試合前から「自分たちのスタイルを貫きながら、より多くの得点を」と攻撃宣言をしていたG大阪。サイドを使った流れの中で、前線の3人が流動的にポジションを変えながら、あるいはセットプレーから神戸ゴールに襲い掛かる。だが、それがゴールに繋がらないせいか、あるいは、神戸守備陣が試合前から『守備意識』を徹底していたこともあってか、徐々にG大阪はリズムを失うことに。DF北本を中心として落ち着いた守備で対応する神戸の術中にはまるかのように、一定の時間帯は攻撃の勢いが形を潜める。だが、ここで焦らずにペースを取り戻せるのが、現在、首位を走る王者の余裕というものか。拮抗した展開を撃ち破るべく、40分。MFフェルナンジーニョが相手DFを振り切って前線へドリブル突破。ゴール左前から軽く浮かせたボールを中央につめたFWアラウージョがヘディングシュートを決め、G大阪にとっては『ようやく』と言ってもいい待望の先制ゴールがうまれ、前半を0-1のG大阪リードで折り返す。

 後半、神戸はメンバーをMF遠藤をFW北野に、G大阪はMF渡辺をMF家長にかえて、スタート。神戸にとっては試合を降り出しに戻すために、G大阪にとってはより相手を突き放すための『1点』を求め、キックオフを迎える。

 その神戸は、立ち上がり、フリーキックとミドルシュートでMFホルヴィが2度、遠い距離からゴールを目指すが、いずれもGKの手中に。相手の守備を切り崩すというよりは、苦し紛れにゴールを狙おうとする展開が多く見られる。もちろん、それも決まっていれば、流れを引き寄せるきっかけになったのかも知れないが、残念ながら、G大阪を脅かすほどのものではなかった。逆に64分、G大阪のMF遠藤に追加点を許すことに。更に、68分にはFW大黒と交代直後のFW吉原が加点して、0-3。神戸の息の根を止める3点目を叩き込む。それに対し、神戸も75分。ゴール前で粘ったFW北野のパスにつめたMF朴が右足を振り抜き1点こそ返すものの、終了間際の89分には、またしてもG大阪FWアラウージョ。カウンターから左足で決め、1-4と決着をつけた。

 試合後、G大阪MF橋本は神戸について「点を取られはじめると、守備の集中が切れていくのが分かった」とコメントしたが、その通りで前半終了間際に1点を失ってからは、深みにはまるかのように守備のバランスを崩していった神戸。それに対し、決していいとは言い切れない試合内容だったにも関わらず『点を取りに行く』自分たちのスタイルを貫く中でリズムを確立。取っても、取っても攻撃の枚数を増やし続けたことからも明らかなように「攻撃のリズムを変えていくことを考えた。DFのことは全く考えなかった」と話した西野監督の『攻め』の姿勢の中でゴールを生み続けたG大阪。となれば、1-4というスコアは、当然の結果だったと言わざるを得ない。

以上

2005.10.15 Reported by 高村美砂
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