10月16日(日) 2005 J1リーグ戦 第27節
千葉 2 - 2 横浜FM (15:05/フクアリ/17,087人)
得点者:'16 阿部勇樹(千葉)、'71 ドゥトラ(横浜FM)、'88 巻誠一郎(千葉)、'89 坂田大輔(横浜FM)
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試合前には、市原ジュニアユースに在籍していたボーカリスト・光永亮太氏がフィールドに登場し、千葉サポーターのコーラスが加えられた光永氏作詞作曲の『Over』がフクダ電子アリーナに流れた。さらに、千葉サポーターの主導で応援歌の『アメージング・グレイス』が歌われ、こけら落としの一戦は千葉の勝利という結果を待つばかりだった。
キックオフ直後は記念すべき一戦への緊張からか、動きにやや硬さが見られた千葉の選手たちだが、次第に本来の攻撃サッカーを取り戻す。15分、DF斎藤大輔のパスをFW巻誠一郎、FW林丈統とつなぎ、ペナルティエリア内へMF佐藤勇人が突破。これを横浜FMのMF奥大介が防ぎに行き、千葉がコーナーキックのチャンスを得る。キッカーのMF羽生直剛が「スペースを狙おうと思って蹴った」ボールをどんぴしゃのタイミングのヘディングシュートで捉えたのはMF阿部勇樹。フクダ電子アリーナ第1号のゴールとなった。
「横浜FMの2トップが千葉の3人のDFに対処するはずだから、僕たちが上がれば横浜FMのFWは下がらなければいけなくなる。だから、いつもオシム監督から言われているようにボールを持ったら攻めあがることを意識していました」(千葉のDF結城耕造)
結城、斎藤、そしてDFストヤノフの積極的な攻撃参加も効果を発揮し、前半は試合の主導権を握った千葉だったが、この前半に追加点を奪えなかったことが響いた。
試合途中に想定の範囲内だったワンボランチからダブルボランチへの切り替えを行なった横浜FMは、後半開始からMF山瀬功治をピッチに送り出し、3トップ気味の布陣に変更。時間の経過とともに試合の流れは横浜FMに傾き始めた。それに対してオシム監督は選手交代で打開を図ろうとした。しかし、2人の選手交代から2分後の71分、右サイドからのクロスボールをストヤノフがヘッドでクリア。このこぼれ球を拾ったMFドゥトラがミドルシュートを決めて試合を振り出しに戻し、さらに攻勢に出た。
横浜FMの猛攻に自陣深く押し込まれながらもなんとか耐えていた千葉は、88分、ルーズボールを拾ったストヤノフがペナルティエリア内の左にいたFWハースへパス。ハースのクロスボールをファーサイドにいた巻が左足で豪快なボレーシュートを決め、千葉は勝利をほぼ手中にしたかに見えた。しかし、積年の課題がここで出てしまった。
横浜FMが素早い攻めを見せ、ドゥトラが左サイドを駆け上がってクロスボールを入れる。千葉はファーサイドに走りこんだ、最も警戒すべきだったFW坂田大輔を一瞬フリーにしてしまった。89分、落ち着いた切り返しで千葉の選手をかわした坂田の左足のシュートがゴール右隅に決まる。土壇場で追いついた横浜FMには確かに復調の兆しがあった。
前節の鹿島戦同様、リードを奪いながらも最後まで粘れず、勝ちきれない千葉の脆さ。特に、今回は得点後わずか1分と、一番あってはならない状況での失点だった。決して好調とはいえない昨シーズンのチャンピオンチーム・横浜FMだが、そのしぶとさとしたたかさに千葉は屈する形になり、新スタジアムのこけら落としを勝利で飾れなかった。
千葉は次節を再びフクダ電子アリーナで戦う。選手たちが自覚している修正すべき点を改善し、今度こそ新スタジアムの必勝記録のスタートを切ってほしい。
以上
2005.10.16 Reported by 赤沼圭子
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2005Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝 千葉 vs G大阪
11月5日(土)13:05キックオフ/国立競技場
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