10月22日（土）J1 第28節 千葉 vs 神戸（15:00KICK OFF/フクアリ）
-リアルタイム速報はこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
----------

　前節、千葉は新ホームスタジアムであるフクダ電子アリーナのこけら落としとなる一戦で、２度のリードを守れず２−２で引き分けた。88分にＦＷ巻誠一郎が勝ち越しゴールを奪ったにもかかわらず、わずか１分後にＦＷ坂田大輔に同点弾を許した幕切れは悔やんでも悔やみきれないものだ。千葉は前回対戦までの横浜ＦＭ戦で坂田に連続で決勝点を奪われており、絶対にフリーにさせてはいけない選手だった。だが、巻の得点後に一瞬選手たちの気が緩み、集中力の欠如から坂田へのマークが外れた。今節こそフクダ電子アリーナ初勝利をあげたい千葉は、試合終了の笛が鳴る瞬間まで集中力を維持しなければならない。

　対する神戸は現在、17位の東京Ｖと勝ち点差６で最下位と苦しんでいる。前節は首位のＧ大阪に守備意識を強く持ちながらカウンター攻撃を狙う戦い方で臨んだが、40分に失点。後半からＭＦ遠藤彰弘をＦＷ北野翔に代えたが、この交代策が攻撃の活性化とともに守備力の低下を招いた。「点を取られるとすぐ守備の集中力が切れてしまうようだ」（Ｇ大阪のＭＦ橋本英郎）ということもあり、後半に３失点して１−４（神戸の得点者はＭＦ朴康造）。神戸もまた集中力の維持が、喉から手が出るほど欲しい『勝ち点３』獲得のカギとなる。

　前回対戦（リーグ戦第13節）は21分に神戸のＦＷ平瀬智行が先制点を奪ったが、千葉が68分にＭＦ阿部勇樹のヘディングシュートで追いつき、１−１の引き分け。千葉は26本のシュートを打ちながらも１得点だけと決定力不足を露呈した一戦だった。今節も神戸はまずきっちりとした守備を意識しながら速攻を仕掛けてくることが考えられる。なかなか得点できなくても、千葉は焦らないことが肝心だ。焦りは自滅を招きかねない。

　千葉は負傷欠場中の主力選手はいないが、神戸はGK掛川誠、ＭＦ三浦淳宏、ＦＷ播戸竜二が負傷欠場中だ。しかし、播戸はチーム練習に合流済みで、千葉にとってスピードで勝負する播戸は坂田同様に十分な警戒が必要な選手であるだけに、回復状況が気になる。

　すでに前回対戦時に苦戦しているが、千葉はＪ１残留争いの渦中にいるなど、低迷しているチームに勝ちきれないことが少なくない。また、前節の千葉は、横浜ＦＭが後半からＭＦ山瀬功治を入れて布陣を変更し、前へ仕掛けるスピードと攻撃パターンを変化させたことに対応しきれず、中盤が間延びして失点を喫した。千葉はＪ１残留に向けて必死の神戸の気迫、試合展開に応じた選手交代や布陣変更に遅れをとらないことが必要だ。さらに、神戸はセットプレーの攻撃に自信を持つため、千葉は神戸に簡単にフリーキックやコーナーキックを与えるような守備をしてはならない。

　ちなみに、91年から94年まで千葉（当時は古河電工と市原）に在籍していた神戸のパベル　ジェハーク監督の初采配は前回対戦時。フクダ電子アリーナのコンコースには過去に市原に在籍した、あるいは現在の千葉に在籍する中心選手20人の写真が飾られ、パベル選手のものもある。そのスタジアムでパベル　ジェハーク監督がどのような采配を見せ、千葉がどのように立ち向かうのかも、長年の千葉サポーターには楽しみのひとつだろう。

以上

2005.10.21 Reported by　赤沼圭子

★初栄冠の瞬間を見逃すな！　チケット好評発売中!!★
2005Ｊリーグヤマザキナビスコカップ決勝　千葉 vs G大阪
11月5日（土）13：05キックオフ／国立競技場