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【J1:第28節 清水 vs 磐田 プレビュー】対決の舞台は久々の日本平。残留争いの渦中の清水と、首位に食らいつきたい磐田の静岡ダービーマッチ!!(05.10.22)

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10月22日(土)J1 第28節 清水 vs 磐田(19:00KICK OFF/日本平)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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 リーグ終盤で清水は残留のために、磐田が首位に食らいついていくためにどちらも後がない状況の中でのダービーマッチ。しかも、今回は3年ぶりの日本平での開催ということで、両チームが準ホームとしているエコパ(静岡スタジアム)でのゲームと違って、ホームとアウェーがはっきりとした戦いになる。サッカー王国・静岡のプライドをかけるだけでなく、本当に負けられない戦い。これまで以上に熱いゲームになることは間違いない。

 ホームの清水は、ここ2試合(G大阪戦、大分戦)の大敗を含む3連敗によって、本格的に残留争いの渦中に入ってしまった。現在、勝ち点28の15位で、入れ替え戦の対象となる16位の大宮と同じ勝ち点(得失点差で3点差)。17位の東京Vとの勝ち点差もわずか2で、本当に崖っぷちが迫ってきた。とくに心配なのは、選手たちのメンタル面で、このところイージーなミスによる失点が急激に増えており、その後も、それを取り返そうという力強さが表に出てこない。むしろ消極的な面のほうが目立ってしまう点は、サポーターとしても気になるだろう。

 G大阪戦でも、前半30分までは良かったが、マルキーニョスが負傷で退場し、その直後にオウンゴールで先制点を献上してから、一気に歯車が狂ってしまった。8月に加入したマルキーニョスは、今や攻撃面でもっとも重要な選手になっていることは間違いないし、この試合での復帰が予想されているが、彼に頼りすぎると、また彼に何かあったときに同じ結果になってしまう可能性がある。そのあたりは長谷川監督も、しっかりと引き締めようとしているはずだ。

 その長谷川監督は、この1週間、チームのベースを確認するということを徹底してきた。今年できていたことが普通にやれれば、上位チームを相手にしても対等にやれるという確信は、すでに十分につかめているからだ。そう考えると、清水にとってこのダービーの命運は、精神面につきると言っても言い過ぎではないだろう。

 一方、アウェーの立場となる磐田は、前節の鹿島戦に引き分けたことで、首位G大阪との勝ち点差が11に広がり、残り7試合でこの差を逆転することが、むずかしくなってしまった。しかし、「まだチャンスはあると思うので、あきらめずに最後まで頑張りたい」(鈴木)と、勝ち点3を得て少しでも首位に近づくことを目指している。その意味では、次がダービーマッチであることは、緊張感やモチベーションを持続するという面で、磐田にとっては良いことかもしれない。

 また試合内容の面でも、鹿島戦の後半はボールも人もよく動き出して、良い感触をつかむことができた。ケガから復帰した西や成岡がよい動きを見せ、左サイドの村井と絡んで、これまで物足りなかった左からの攻撃がかなり活性化し、山本監督も大きな収穫と語った。右の太田が縦に強い槍とすれば、左は磐田らしいコンビネーションで崩すという形で、左右のバランスがとれてくれば、攻撃力も一段階グレードアップすることになる。

 そうした意味でも、このダービーではサイドの攻防が大きな焦点となる。システム的には、サイドでプレーする選手が2人いる清水(2列目とサイドバック)のほうが有利な面があるが、それに対して磐田がどんな対処を見せるのかという部分も興味深い。また、太田圭輔(兄・清水)と太田吉彰(弟・磐田)の兄弟対決が実現する可能性も高い。直接対面はしないが、2人とも同じ持ち味を持っているだけに、どちらが走り勝つかという部分でも興味深いところだ。

 とはいっても、やはり切羽詰まっているのは清水のほう。ホームの清水が危機感を力に変えて頑張り、それに触発された磐田が質の高いプレーを見せる。そんな展開になれば、気持ちもあって、レベルも高いという最高のダービーが見られるはずだ。

以上

2005.10.21 Reported by 前島芳雄
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