10月22日(土) 2005 J1リーグ戦 第28節
G大阪 1 - 2 大分 (14:01/万博/18,374人)
得点者:'65 マグノアウベス(大分)、'70 マグノアウベス(大分)、'74 遠藤保仁(G大阪)
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試合後、大分のMF吉田孝行に質問を投げかけた。
「この日のG大阪に、首位を走っているチームなんだなと感じる勢いはありましたか?」。
吉田が答える。
「G大阪はとてもいいチームだし、攻撃力もJリーグ屈指の力を備えているとは思います。ただ、今日に関しては、うちの方が集中力のある試合を見せられたんではないでしょうか」。
まさに、その吉田の言葉がこの試合の全てを物語っていた。立ち上がり、ある程度ポゼッションをものにし、リズムを先に掴んだようにも見えた戦いではあったが、フィニッシュの少なさ、ゴール前での「変化」のなさ、そして決定機をものにできない展開が徐々にG大阪から『らしい』リズムを失っていく。立て続けに奪ったコーナーキックのチャンスも、大分DFの集中の切れない守備の前に屈する形でゴールを割ることができない。前線でボールをキープした選手が周囲を使うことを忘れてしまったのか、過剰なボールキープが余計に攻撃のリズムを悪くし、組織だった攻撃が見られない。本来、センターラインの守備力がある大分に対し、MF家長、MF渡辺らを使った、サイドの崩しからゴールを狙おうとする意図も、その肝心のサイドにボールが渡らない。結果、前半、G大阪が放ったシュートはわずかに3本。これは大分が放った、決して多くはない5本というシュート数を、下回る数字でもあった。
とはいえ、今季、快進撃を見せてきた本来のG大阪を思えば、後半、目を覚ますはずだった。だが、西野監督も「本来なら加速していくチーム力のはずが、いつになくテンポが悪くうちらしさがまったくなかった」と振り返った通り、その『本来なら』の部分が全く見られず、後半に入ってもリズムがあがらない。
というよりも、確実にG大阪の攻撃を押さえ込んだ大分の術中にはまるかのように、ボールポゼッションを奪われてしまう。結果、65分、70分と大分のFWマグノ・アウベスに立続けに2点を奪われ0ー2。今季は開幕戦以降、一度も負けていないホーム・万博スタジアムに、時間が経つごとに嫌な敗戦ムードが漂っていく。74分には遠藤の直接フリーキックが見事にネットを揺らして、1点こそ返し1-2としたものの、最後まで『流れ』は変えることができず。
結果、組織だった守備、集中の途切れない戦いを展開する大分の前に、過度の使命感からか個々が『自分が、自分が』というわがままなプレーを見せ、組織としてばらつきを感じる『らしく』ない戦いを展開したG大阪が屈する結果となった。
余談だが、試合終了間際の86分にG大阪の守備の要DF宮本が接触プレーから右膝を負傷し交代というアクシデント。「現時点で何とも言えないが、短期で戻れる状況ではなさそう」と西野監督。前々日のMF二川の負傷に続き、好調のG大阪にとっては水をさすような、敗戦、そしてアクシデントになったが、あくまでも、勝負はこれから。『タイトル』という明確な目標を目指すチームなら、決して『言い訳』はしない戦いの中で勝利を目指し続けるはずだ。
以上
2005.10.22 Reported by 高村美砂
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2005Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝 千葉 vs G大阪
11月5日(土)13:05キックオフ/国立競技場
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