10月22日(土) 2005 J1リーグ戦 第28節
新潟 1 - 0 横浜FM (16:02/新潟ス/39,207人)
得点者:'38 エジミウソン(新潟)
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猛攻をしのぎ、ピンチに耐えた。新潟が第22節大宮戦以来6試合ぶり、ホームでは第19節G大阪戦以来9試合ぶりの勝点3を奪った。38分、アンデルソンリマとのワンツーからエジミウソンがゴール。この1点を守備陣が粘り強く守り抜いた。横浜FMは7本のコーナーキックなど、圧倒的に攻めながらも無得点。これで残り6試合全勝しても勝点は52。首位G大阪の54には届かず、3連覇は消えた。
4分のロスタイムを経て、ようやく試合終了のホイッスルが鳴った。ガッツポーズと握手、そして抱擁。新潟の選手は大歓声の中、思い思いのスタイルで6試合ぶりの勝利を喜んだ。
「疲れた。でも、心地よい疲れです」。キャプテンマークを巻いた桑原裕義は笑顔をみせた。立ち上がりから横浜FMの猛攻に遭った。開始から10分はほとんど自陣に釘付けにされた。シュートは横浜FMの17本に対し、新潟は8本。コーナーキックは7本対2本。38分にエジミウソンがゴールを決めてリードするが、その後も攻め続けられた。だが、最後までゴールを割らせることはなかった。
反町監督は言う。「勝つのだったらこういう形」。前半終了間際、横浜FMが右サイドで直接FKを得る。ドゥトラのキック。その場面をオフサイドトラップでしのぐ。J1昇格後、ほとんど使ったことのないプレー。「その前にも2本くらい仕掛けようと思ったけど、ちょっとゴールに近すぎた。あのときは全員の意思が一致していました」(桑原)。
52分、右コーナーキックを得た横浜FMは大島秀夫と山瀬功治を投入した。選手交代による微妙なタイムラグ。新潟は第26節川崎F戦で、故障者の中断直後に失点していた。フッと気がゆるみがちな空気。ただ、ここでは集中は切れなかった。「同じ間違いは繰り返すわけにはいかない。足を動かしておけ、って言いました」と桑原。反町監督が「この試合のポイントだった」というプレーは、最後はGK木寺浩一が弾き出して防いだ。
この1週間、4日間に渡って非公開練習を行った。大半は守備の練習。サイドでの1対1、セットプレー。あらゆるシーンを想定して繰り返した。「相手は分析したとおりの攻撃だった。それにきっちりと対応できた」。反町監督は成果をかみしめた。
対照的に横浜FMは不完全燃焼だった。「あれだけ攻めたのに得点できなかった」。岡田武史監督と中澤佑二は同じ言葉を口にした。サイドを崩し切れず、セットプレーでも決め手を欠いた。後半、大島を投入したことでセットプレーに厚みが加わったものの、かえって新潟のディフェスは的を絞りやすくなった。決めるべきときに決められなかった代償が6試合残した時点での優勝の消滅だった。
引き分け、勝ち星と上向きの曲線を描き始めた新潟。反町監督は「次節はアウェイだが、必ず勝点3を取る」。岡田監督は「目の前の試合に全力を尽くすだけ」。両チームとも順位的に厳しい状況にあることは変わりない。ただ、トンネルを抜け出した新潟は確かな手応えをつかんでいた。
以上
2005.10.22 Reported by 斎藤慎一郎
J’s GOALニュース
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