10月22日(土) 2005 J1リーグ戦 第28節
千葉 4 - 0 神戸 (15:03/フクアリ/10,621人)
得点者:'23 ポペスク(千葉)、'60 巻誠一郎(千葉)、'63 ハース(千葉)、'83 中島浩司(千葉)
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「このような結果になって驚いている」とは試合後のオシム監督の弁だが、確かに4−0というスコアほど千葉と神戸の試合内容に差はなかった。両チームに差があったとすれば、その最たるものは得点チャンスを確実にモノにするという点。そこで神戸を上回った千葉がフクダ電子アリーナでの初勝利をあげた。
前半は神戸の両サイドハーフのMFイヴォとMFホルヴィの攻め上がりが効果を発揮し、中盤で優位に立って千葉ゴールに迫った。しかし、神戸の選手は千葉の守備を崩しきろうとする意識が強すぎたのか、思い切ったシュートが少なかった。ボールをキープしてもなかなかいい形でフィニッシュに持ち込めず、放つシュートはゴールマウスを捉えきれない。神戸が先制していれば状況は大きく変わっていただけに、決定力不足が悔やまれた。
神戸のミスに救われていた感のあった千葉だが、23分、MF佐藤勇人のパスをディフェンスラインの裏に飛び出して受けたMF山岸智がペナルティエリア内へドリブル突破。「あとは落ち着いて出すだけだった」というパスをMFポペスクが右足のシュートで決め、千葉が先制する。千葉は39分、FWハースのパスからFW巻誠一郎がGKとの1対1でシュートを打つが、ボールはゴールポストのわずか横に外れ、前半は千葉の1−0で終わった。
ハーフタイムのオシム監督は「リーグ戦最下位の神戸を甘く見ている。もっとしっかりマークにつくように。そういうプレーが相手を尊重するということだ」と選手たちを厳しく叱責したという。前半の守備がうまく機能しなかった一因は、MF羽生直剛の負傷欠場でスタメンとなったポペスクにあった。ポペスクは攻撃力が高いが、千葉のチームとしての連動した守備をこなしきれない。選手たちはポペスクが相手にかわされたときのカバーについてハーフタイムに話し合い、後半は修正を図った。
千葉が修正すべき点をしっかり直してきたのに対して、神戸は前半から少しずつ出ていた守備のズレを修正しきれなかった。千葉の2点目は山岸のシュートをGK本田征治がセーブしたが、そのこぼれ球を巻が決めたもの。そして、続く3点目はMF坂本將貴が巻を目がけて入れたロングパスを神戸のDF坪内秀介がスライディングクリアし、このルーズボールをFWハースが豪快なミドルシュートで決めたものだった。ボール保持者に対する意識が強すぎたのが、それぞれの場面で巻とハースに対するマークは外れてしまっていた。
また、2得点をお膳立てした山岸がタイミングよくディフェンスラインの裏に飛び出す場面が多かったことが示すように、千葉は出だしでは苦戦していたサイドの攻防で優位に立てるように修正できたことが大きかった。千葉の4点目はMF工藤浩平のパスを右サイドに飛び出して受けたMF中島浩司のJ1リーグ戦初ゴールだが、この場面でも点を取りに出ていた神戸の背後をサイドでうまく突くことができていた。
結果を見れば4−0の大勝だが、巻が「課題は多い。過信しないようにしたい」と話したように油断は禁物。次節の対戦相手は千葉が公式戦で負けなしの大分だが、オシム監督が言う『相手への尊重』を失わず、好調を維持する大分に挑むことが重要だ。
以上
2005.10.22 Reported by 赤沼圭子
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2005Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝 千葉 vs G大阪
11月5日(土)13:05キックオフ/国立競技場
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一覧へ【J1:第28節 千葉 vs 神戸 レポート】後半は持ち直した千葉が新スタジアム初勝利をゲット。神戸は前半の決定力不足が大きく影響。(05.10.22)
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