10月22日(土) 2005 J1リーグ戦 第28節
大宮 1 - 3 浦和 (15:05/埼玉/30,038人)
得点者:'3 三都主アレサンドロ(浦和)、'7 桜井直人(大宮)、'53 田中マルクス闘莉王(浦和)、'69 マリッチ(浦和)
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連敗脱出ならず。大宮の連敗はついに『7』まで伸びてしまった。前半、立ち上がり早々にFKから失点してしまったものの、その出来は決して悪くなかった。7分には、トゥットのスルーパスから、浦和DF陣の裏に抜け出した桜井がGKと一対一の局面を迎えると、これを確実に沈め、試合を振り出しに戻す。
その後も、前回の『さいたまダービー』同様、本来はDFながらボランチに起用されたトニーニョが、純マーカスとのコンビで中盤のスペースを埋め、浦和攻撃陣から自由を奪う。そして20分、冨田の左クロスに飛び込んだ桜井が頭で合わせ、2点目かと思われたが、これは惜しくもクロスバーに嫌われる。30分以降は、浦和に主導権を譲ったものの、1対1で終えた前半の大宮の戦い方は、現在の順位、状況を感じさせるものではなかった。
「さいたまダービーということで、高いモチベーションで戦えていたと思う。前半は、立ち上がりに失点してしまったものの、すぐに同点に追い付くなど、内容は悪くなかった」(三浦監督/大宮)
しかし、迎えた後半、流れは一変する。53分、再びセットプレーから失点すると、徐々に中盤が間延びし始め、主導権を浦和に引き渡してしまう。そして69分、この日3度目の失点を喫した時点で、試合の行方は大方決まってしまった。
終盤、3人の交代枠を使い切った他、桜井、トゥット、藤本らを軸とした攻撃で、必死の抵抗を見せたものの最後まで2点目は奪えず。出場停止明けの藤本は、チーム全体の3分の2にあたる6本ものシュートをひとりで放つ積極性を見せたが、精度を欠き、得点までは至らなかった。
一方、「大宮には前回負けた借りがあった」(ブッフバルト監督/浦和)という浦和は、見事に借りを返すことに成功した。開始3分、三都主が今季初となるゴールを直接FKで決め幸先よく先制すると、その後、一度は大宮に同点弾を許したものの、後半の2ゴールで突き放した。53分、三都主の左CKを闘莉王がマーカーのトニーニョを振り切り頭で押し込むと、69分には永井の右クロスからマリッチが2試合連続弾となるダメ押しの3点目を決めた。
「後半は長谷部が攻撃の起点となっていた」とブッフバルト監督が振り返った通り、後半から山田とポジションを入れ替えた長谷部が、ポンテとともに中盤上がり目の位置で攻撃を引っ張った。また、右サイドでは前節の柏戦同様、永井が右サイドで存在感を発揮し、大宮守備陣にプレッシャーを与え続けた。「(中央に比べ)サイドにはスペースがあり、永井のドリブル突破がより活きる。いま、永井には右サイドがいちばん合っている」(ブッフバルト監督)。浦和は前節、右足首を脱臼骨折し長期戦線離脱を強いられることとなったエース田中達の穴をものともせず、攻撃力を発揮し大宮に快勝した。
この結果、勝ち点を28から伸ばせなかった大宮は16位と順位は変わらず。勝って勝ち点を47に伸ばした浦和は、首位G阪と勝ち点7差の暫定3位に浮上した。
以上
2005.10.22 Reported by 栗原正夫
J’s GOALニュース
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