10月23日(日) 2005 J1リーグ戦 第28節
川崎F 3 - 1 柏 (15:04/等々力/18,831人)
得点者:'20 箕輪義信(川崎F)、'43 ジュニーニョ(川崎F)、'81 マルクス(川崎F)、'84 レイナウド(柏)
----------
前節、浦和に0対7と大敗、要となるキャプテン明神、波戸が出場停止に加え、田中達也(浦和)の負傷による精神的ショックから土屋が本日の川崎F戦を欠場することになった柏。この試合はマイナス要素を吹き飛ばす一戦にしたいという思いが強かったはずだ。
一方、5連勝とただいま絶好調の川崎Fは、金曜日の紅白戦で足の状態に不安のあった寺田が出場を見合わせ、伊藤(宏)を真ん中に置き、箕輪、佐原による3バックという布陣で臨んだ。
先制ゴールが生まれたのは川崎Fのセットプレーから。前半20分、CKからのチャンスにボランチ久野がダイレクトでボールを上げる。アウグストのヘディングシュートを柏のGK南が弾くも、ルーズボールに詰めていた箕輪が落ち着いて頭で押し込んだ。「フリーでもらったので、そのまま上げようと。もう少し低くニアに狙いたかったんですが、結果的によかったです」(久野)
このゴールでイニシアチブをとった川崎Fだったが、関塚監督が「我々がボールを奪った後のレイソルの守備がひじょうに堅くて、パスを1本、2本とつなぐ間にとられる形が何度も続いた。そこから相手にファウルをとられて危ない場面も多く作ってしまった」と試合後振り返ったように、柏も奮闘をみせ、前線の玉田、レイナウドまで攻撃をつなげる。しかし、シュートがポストやクロスバーに当たるなど不運な面もあり、なかなかゴールが生まれない。
そんな中、43分、川崎F・ジュニーニョがドリブルで抜け出ようとしたところ、柏のDF小林(祐)が止めに行き、これが得点機会阻止と判定され、退場処分に。ヒザをついてがっくり肩を落とし、しばらく動けなかった小林(祐)は、ユニホームに顔を埋めてピッチを後にした。川崎Fは、このPKをジュニーニョが落ち着いて決め、2対0と優位な状況で、後半を迎えた。
ひとり少なくなった柏は後半、トップ下のクレーベルを下げてレイナウドの1トップに、玉田が少し下がり攻撃の起点となる。さらに後半30分を過ぎると両サイドを代えて谷澤、矢野をそのままサイドに投入。早野監督は「ファウルをもらってでも勇気をもって仕掛けていくことが必要」と個人個人がゴールへと向かう意識と姿勢をイレブンに求める。
前掛かりになった柏に対し、ひとり少ない相手に対しても守備のポジショニングをまずは保つことを前提に、そこからカウンターを仕掛けていく川崎F。36分には我那覇、ジュニーニョとつなぎ、マルクスに渡ると、これをマルクスが右足で確実に決め、3対0と試合を決定付けた。その後、柏もPKにより1点を返すもそのまま試合は終了。
「こういう状況がトラウマにならないよう、次の試合に臨みたい」と柏・早野監督。一方の川崎Fは勝って5位に浮上、残り試合でC大阪(31節)、G大阪(34節)など上位チームとの直接対決を残しているが、まずは次節29節で、4位につける浦和との対戦が大きな鍵を握りそうだ。
以上
2005.10.23 Reported by 隠岐麻里奈
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第28節 川崎F vs 柏 レポート】終盤戦のキーチームとなるか?勝って連勝を「6」に伸ばした川崎F。柏は苦しい2連敗。(05.10.23)













