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【第85回天皇杯4回戦:千葉 vs 甲府 プレビュー】千葉にとっては鬼門の天皇杯初戦。気持ちを切り替え、J1昇格を目標に好調な戦いを見せる甲府に挑む。(05.11.09)

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11月9日(水)千葉 vs 甲府(19:00KICKOFF/市原)
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 11月5日、ナビスコカップ決勝戦をスコアは0−0、PK5−4で制し、長年の悲願だった初タイトル獲得をついに達成した千葉。これに満足することなく天皇杯とリーグ戦の優勝も目指すが、多少なりとも安堵感による気の緩みがあることは否めないだろう。オシム監督もその点を危惧して選手を戒めているが、千葉にとって天皇杯初戦は鬼門。Jリーグ開幕以降の千葉(昨年まで市原)は、95年は1回戦でブランメル仙台(現仙台)、96年は3回戦で富士通川崎フットボールクラブ(川崎の前身チーム)、98年は3回戦で本田技研(現Honda FC)、99年は3回戦で川崎F、そして昨年は4回戦で札幌と、所属リーグは格下の相手に初戦敗退を喫している。今回の対戦相手はJ2の甲府だが、受け身にならないように気持ちを切り替え、挑む姿勢で臨まないと足下をすくわれる可能性もある。

 メンタル面をケアできたとしても、気がかりなのは選手のコンディションだ。6日にJ2リーグ戦第29節湘南戦を終えた甲府に比べ、千葉に1日の猶予があったとはいえ、5日のナビスコカップ決勝戦は120分間の死闘だった。その試合で負傷交代したMF羽生直剛をはじめ、試合中に足を痛めたMF阿部勇樹、MF坂本將貴などの回復具合が気になるところだ。ただし、ナビスコカップ決勝戦を出場停止で欠場したFWハースのコンディションは万全だろう。決勝戦に出られなかった鬱憤を晴らすような活躍に期待がかかる。

 J2リーグ戦第39節で湘南を5−2(得点者はFW長谷川太郎=2得点、MF倉貫一毅、FWバレー、MF藤田健)で破り、2位の福岡に勝ち点差5で3位の甲府。リーグ戦3連勝で12得点と攻撃力の高さを発揮している。好調な戦いぶりを支えるひとりが、負傷から回復して、第37節で戦列に復帰したFWバレーだ。第39節では自ら得点するだけでなく、フリーキックで長谷川の得点をお膳立てした。また、第39節では5得点後に2失点と、気の緩みによるミスから終盤に湘南に得点を許してしまったが、4人のディフェンスラインを中心に守備は手堅さを増している。中盤のプレッシャーもかなり厳しくて速い。

 千葉のオシム監督は6日の試合をテレビ観戦して甲府を研究済みとのことだが、しっかり守ってカウンター攻撃を狙ってくると思われる甲府の術中にはまらないようにしたい。甲府はバレーだけでなく、精度の高いプレースキッカーの藤田もいる。ゴール前での不用意なファウルは厳禁だ。また、3−5−2システムの千葉に対して、甲府は4−3−3システム。今シーズンの千葉はサイドでの守備時のマークの受け渡しなどの問題から、4バックのチームに苦戦する傾向がある。4バックの神戸に4−0で勝ったリーグ第28節のように、DFの背後をうまく突く攻撃を仕掛けられるかどうかがポイントだろう。

 甲府には、J2リーグ第39節は負傷欠場した左サイドバックのDF井上雄幾、第39節は井上に代わって左サイドバック、第38節はボランチでプレーしたMF山本英臣、残念ながら最近は出場機会に恵まれていないFW小倉隆史など、市原時代に所属したことのある選手がいる。彼らの成長ぶりも注目だが、試合に出てきたときにはきっちりと抑えたい。 

以上

2005.11.07 Reported by 赤沼 圭子
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